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2023.11.10

複数回Vへ-蛭田みな美はシャフト交換で一変

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

第39回伊藤園レディスゴルフトーナメント グレートアイランド倶楽部(千葉県)第1日

 シーズン終盤、疲労は大敵である。その疲労にも、いろいろ・・・。3位タイと上々のスタートを切った、蛭田みな美が意外なエピソードを語った。「すごく、ショットが良かった。シャフトには金属疲労がある。今回、新しいシャフトへ入れ替えたら見違えるように・・・」。

 なるほど、その通りである。6バーディー、ノーボギーと抜群の安定感をアピールした。事の詳細を聞いてみると、「10月のスタンレーレディスホンダ、富士通レディースでは、2戦の予選落ち。それほど調子もよくなかったけどラウンド中、アイアンショットの飛距離が、ガクンと10ヤードは落ちた。スイングは悪くはない。原因を探って(コーチの)父と話していて、そういうこと(金属疲労)があるらしい-となった」。

 とはいえ、同時にこまった問題に直面する。愛用するシャフトは廃盤に。苦肉の策で手元にあったアイアンセットから同スペックを転用した。そして、今大会へ臨んだ。「シャフトの金属は薄くて軽量。使用して、半年ぐらいでも金属疲労が起こるらしい」のひとことは、とても説得力がある。「新しいシャフトで違和感がまったくなくなった。打感がボソッではなく、ビシッとした。優勝したCAT Ladiesの時のように」。うふふと微笑みがもれる。それだけに、「きょうは、ピンチが特になかった。ただ、不満が残るのはショットでチャンスをつくったバーディーだけです。あす以降、もっとパッティングをがんばらないといけませんね」と、新たなテーマを掲げた。

 一方、同じ「きんぞくひろう」でも、体調は良好だ。今季は専属トレーナーをつけた。「同じ練習場へ通っていた、いわきFCのアスレチックトレーナー・穂刈敦さんと知り合って、みてもらうようになった。穂刈さんはサッカーだけではなく、かつてはアン(ソンジュ)さんの専属トレーナー。トレーニングを続けているおかげで、腰の張りなどがまったくない。おかげでシーズンを通して体調がいいです」と話している。

 金属疲労が解消。勤続疲労もなし-となれば、視界へ入るのは複数回Vだろう。その話題を向けると、またしても、うふふ-と意味深長な微笑み返し。「優勝のおかわり最高ですね。いつもありがとうございます」と、今度は飛び切りのスマイルをプレゼントされた。

(青木 政司)

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