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2024.2.29

24年の大変身 渡邉彩香『あるがままで・・・』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

第37回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント 琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)第1日

 スタイルを一新。渡邉彩香が6位と好スタートを切った。では、どこを変えたのか。本人としては、大変革だが見る立場になると、その違いがすぐにはわからない。

 「きょうはパッティングがとてもよかった。オフの練習のポイントがパッティングです」と前置きし、実に興味深いエピソードを語っている。「ゴルフをはじめてから、パッティングは常にジャストタッチが好き。最後のひと転がりでカップへ入る。これが理想形でした。ところが、去年はそのひと転がりがない。芝目に負けるパッティングがあって、すごく気になった」。

 23年、不振の要因がこれだ。一度や二度なら、惜しいですますことができるが、より競争が激化した現在のJLPGAツアーでは、ワンストロークが大きな違いになる。「年明けになって、このままでは終わらない。終わりたくない。そんな気持ちが出てきた」という。

 地元の静岡、タイで熱心に練習を繰り返す。「カップをオーバーするストロークが板についてきた。返しのパッティングもしっかり打てる。でも、試合でできなければ・・・。その意味で、きょうのラウンドは大切でした」と舞台裏を明かす。


<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

 この日は5バーディー、3ボギーの内容。最終18番は2オンへ成功し、8メートルのイーグルチャンスだった。あわやのシーンをつくったものの、楽々とOKバーディーで第1日を締めくくる。

 「たとえ、ショットは曲がっても、クラブを振り切れれば、私はグリーンをとらえる自信がある。今まで、こうしなくてはいけないとか、そんな気持ちが先走っていたようにも感じた。今年は気持ちをフラットにしてプレー。あるがままで、理想をつくらない」と、内面の変化まで語った。

 そして、「春先は、好きなコースの試合が多い」と加えている。まさに、スプリング・ハズ・カム-。

(青木 政司)

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