2024.3.8
小祝さくら、ショット改善で2位浮上
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<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント 土佐カントリークラブ(高知県)第2日
強風下でのラウンドだったこの日、7バーディ、1ダブルボギーの67をマークし、通算7アンダーまでスコアを伸ばした小祝さくら。前日の14位タイから単独2位まで一気に順位を上げた。てっきり、風の中でのゴルフが得意なのかと思いきや、「風は嫌いです」とひと言。聞けば、この日は80点の出来だったが、マイナス20点は風のジャッジミスが結構あったからだという。
「3番目に打つ時なら前に他の2人のショットを参考にできますが、オナーのときは木の枝やピンフラッグの動きを参考にします」と小祝。セカンドショットでも同組の選手が放ったショットを見てクラブを選択するなど、少しでも風の影響を知ろうとしていた。いい例が1番パー4だ。ピンまで残り112ヤード地点から、8番アイアンでピンを狙い、3メートルのバーディーパットをねじ込む。通常なら48度のウェッジで打つ距離だが、それだけ強いアゲンストと感じ、自分の読みを信じて2クラブも大きい8番アイアンを振り切った。
風の読みさえ合えば、ピンそばにつけられるほどショットは好調だった。実は前週のダイキンオーキッドレディスに出場した際、あることに気づいたという。「ボールの上からクラブヘッドが入り過ぎていたので、ボールの横からクリーンに打つイメージに変えました」。あまりターフを取らないようにした結果、ボールのスピン量が増えず、距離感と方向性がアップした。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
今年で実質ツアー7年目を迎える小祝だが、ゴルフへの研究心は益々盛んだ。このオフも2週間ほど竹田麗央と一緒にタイで合宿を行ったが、その際に竹田が見せたアプローチを身につけようとした。「竹田さんが打つ球は柔らかくて高さも出て、スピンもかかるんです。私は50ヤードぐらいからスピンのかかったボールを打つのが苦手なので、彼女の打ち方を参考にしていました」。そう簡単に身につくほど甘くはないが、小祝の研究心と向上心が衰えていない証拠だろう。
残り36ホールで首位と2打差の好位置につけた小祝。昨年まで5年連続でツアー優勝を飾っているが、その数字を6年連続に伸ばすチャンスが早くも訪れたのは、ゴルフに対する真摯な姿勢を崩さないからだろう。
(山西 英希)
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