2024.3.10
藤田かれん、自己最高2位で第1回リランキングクリアへ
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<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント 土佐カントリークラブ(高知県)最終日
第2日を終えてイーブンパーの28位タイにつけていた藤田かれん。第3日に67をマークして5位タイにランクアップ。最終日を最終組の1つ前でスタートした。これまでの自己最高位が前週に開催されたダイキンオーキッドレディスでの36位タイだけに、プレッシャーに襲われるかと思いきや、6バーディー、1ボギーの67をマーク。決勝ラウンドの2日間だけで10アンダーの荒稼ぎを見せ、自己ベストを大きく更新する2位タイでフィニッシュした。
「首位とは差があったので、優勝を意識することなく、リラックスして回れました」と、笑顔を見せた藤田。それでも2日目までは余裕はなかったという。「予選ラウンドは通過することで必死でしたし、まさかここまでスコアを伸ばせるとは思っていませんでした」と振り返る。それでも初日、2日目は強風が吹き荒れた中でのパープレー。ショットのコントロールに四苦八苦する選手が多い中、オーバーパーを打たなかったのは立派だろう。聞けば、風の中でのゴルフは得意だという。
「風速とか数字を見ると嫌だなと思いますが、いざ回ってみるとイメージが湧くんですよね」。風とケンカすることなく、上手くボールを乗せることで落下地点までの軌跡をイメージしてからアドレスに入る。どの選手もやっていることだが、そのイメージどおりにボールを打てる選手は多くない。特に、ティーイングエリアとセカンド地点で風向きが変わると気持ちに迷いが出る分、中途半端なスイングになりやすい。自分の判断を信じ切る強さが、藤田にとって最も大きな風対策といえる。
QTランキング3位の成績で今季はJLPGAツアーに参戦している藤田だが、この2戦で149.38ポイントを獲得。昨年の第1回リランキングに当てはめると、すでに16位の選手を超えており、第2回リランキングまでの出場権獲得に大きく前進した。それでも、「決勝ラウンドでスコアを伸ばせたことは大きな自信になりますし、もっと練習して上位に入れるように頑張りたいです」と、気を引き締める。当然、次の目標は悲願でもある自身初のシード権獲得だ。
(山西 英希)
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<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
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