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2024.3.14

少しの変化-菊地絵理香は『迷いなし』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

Vポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 鹿児島高牧カントリークラブ(鹿児島県)

 菊地絵理香のムードがとてもいい。「迷いがない。気持ちよくショットが打てる」と、練習ラウンド直後、理由を話した。それはそうかもしれない。17年大会の優勝者である。しかも、完全優勝を飾り、圧倒的な強さを披露。「今年、コースへ来て、とてもイメージがいいんです。去年はそんな感じがなかったけど不思議ですね」という。

 23年シーズン中から大きなテーマへ挑んでいた。「スイングでインパクト直前、私は左へ突っ込むクセがある。それを解消したい。たとえば、嫌いなアングルの時など絶対に、そうならないようにオフの間も、テーマをひとつに絞って取り組んだ」そうだ。

 ひたむきな姿勢が開幕戦の優勝争いでも伝わってきた。それだけに、相性の良い鹿児島高牧カントリークラブで再び-を狙っているのだ。「コースは飛ばし屋が有利ではない。私のように、それほど飛距離が出ない選手にもチャンスはあります。第1日から行きたい」と瞳を輝かせた。

 そうはいっても今季、オフの鍛錬がものをいったのだろう。飛距離は少し伸びている。「平均すると3ヤードぐらいかなぁ。ほんの少しでもプレーする上ではとても助かっていますよ」と、笑顔をのぞかせた。

 さらに、雰囲気が違うと思わせるのは、キャップからのぞく前髪だ。「去年から、ごくたまに前髪をおろしている。でも、今年はちょっと変えたくて開幕戦からずっと・・・。まぁ、夏場になればわからないけど、しばらくはこのまま行くつもりでいます」。スイング、3ヤード、前髪など、24年版のスタイルは大いに期待が高まるファクターである。

(青木 政司)

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