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2024.3.14

今季初戦の申ジエ『ポイントを稼ぎます』 

Vポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 鹿児島高牧カントリークラブ(鹿児島県)

 パリオリンピック出場を目指す申ジエは、もっか韓国勢で4番手。ワールドランキング18位につけている。「オリンピックは4年に一度。メジャーと違い、出場するチャンスが少ないです。今は代表になることに集中している」と話した。すでに、昨夏にはパリへ赴き、コースを入念に視察。2ラウンドを行った。「とても難しい。だから、挑戦する価値がある」と意欲的だ。

 より多くのポイントを稼ぐため、今季は海外を転戦。JLPGAツアーは今大会が初戦。「帰ってきました。私にとってJLPGAツアーがメイン。日本に戻ると、ホッとします。食べ物や、環境など本当に素晴らしい」とうれしそうだ。「けさも早く目が覚めて、すぐにコースへ行きたくなりました。おかげさまで体調はとてもいいです」と、満足そうに頷いている。

 前年、今大会は3位。「第1打のターゲットが難しい。点と点をつなぐようにコースの流れを大切にすれば、いいスコアが出る。ただし、3日間競技ですから第1日がとても大切です」と自らに言い聞かせる。

 そして、意外な話題へ話が移った。「今年からTポイントが、4月22日からVポイントになりますね。実は私、ポイントを貯めることが大好き。Tポイントさん、ENEOSさんには大変、お世話になっています。日本のショッピングで当たり前になっている、ポイントシステムは世界一。今大会でも、たくさんのホールに特別賞がかかっている。もちろん、狙います」と言葉が弾んだ。

 一方、記録に目を向けると生涯獲得賞金はもっか2位だが、1位の不動裕理へ3038万3638円差に迫っている。「プロとして、とてもうれしいことだけど、それはスポンサーの皆さまの記録だと思います。スポンサーさんが賞金を出して、大会を開催してくださるのですから、そのおかげでしょう。もし、私が不動さんの記録を破ったとしても、次は誰かがその記録を更新する。そういう積み重ねがあって、ツアーは繁栄していくものでしょう」と、持論を語った。

 続けて、あと2勝に迫った永久シード権獲得にもふれ、「目標は大きいほうがいい。あと2勝ではありません。30勝以上することを目標にしている。そうすれば、プレーを通じ、多くのファンが一緒に楽しめるでしょう」という。ただし、「一度にたくさんのことを考えると、気が散ってしまう。だから、6月までは目前のオリンピック出場へ絞っている」。今回は最終日の17日、羽田空港へ移動し、そのまま渡米の強行軍だ。世界ランキングをあげるためとはいえ、まさにポイント命。来月28日、36歳の誕生日を迎える。年女の24年は気力、体力ともに充実している様が見て取れた。

(青木 政司)

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