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2024.3.15

佐藤心結 3年目の進化は『技術が先』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

Vポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 鹿児島高牧カントリークラブ(鹿児島県)第1日

 勝負のプロ3年目。佐藤心結が3アンダー、9位タイと好スタートを切った。「24年で一番内容がいいプレーを落ち着いてできました。特にコース内での判断。前2試合とは違い、余裕があった」と好調の要因を語る。

 この日のハイライトはパー5の13番。残り226ヤードを3Wで2オンに成功し、3メートルのイーグルパットをねじ込んだ。「思わず、あけましておめでとうございます-キャディーさんとそんな言葉が出た。本当にうれしい」と振り返った。

 JLPGA開幕戦の前週、台湾ツアーへ。「しばらく、試合から離れているから、少しでも実戦の感覚を養いたいと挑戦。ただ、風が強くショットの調子もそれほどではない。スイングで力みがあった」という。試合勘を戻す目的が、スイングの狂いを生じさせて今季2戦連続で予選落ちを喫した。

 今大会前までに精力を傾けたのは「バランスよくクラブを振る。しかも素振りの感覚で-」だった。「前週はいい感じでも、簡単にボギーを叩いた。バーディーがとれているのにスコアがまとめられない。それを考えると、今回はミスの幅が縮小。簡単にボギーを打たないようになっています」と説明。

 さらに、持論を展開する。「技術的に問題があった。私の場合、調子がよくなる時はアプローチからイメージが良くなっていく。ちょっと右肩が先に出る。右肩を残してクラブを振るためには、ボールを意識しないこと。つまり、素振りの感覚です。ウェッジが一定すれば、距離感がつかめる」そうだ。

 一方、前週の予選ラウンド2日間は不動裕理、横峯さくらと同組でプレーした。「ペアリングを見て、ビックリ。一緒にプレーしたくても、プレーすることができない、お二人と一緒でした。勝ち方を知っている。プレーのリズムが変わらない。テンポの良さが特に勉強になりました。ご一緒するだけでも、すべてがプラスになることばかり。本当にありがたかった」と話した。

 その上で、「よく心技体といいますけど、私にとって最初にくるのは技術。お二人のプレーを拝見しながら、まだまだ(技術が)足りない。しっかりと練習をしないといけませんね」と、改めて誓っている。今季の目標は当然、JLPGAツアー初Vだろう。また、勝つためには実力はもちろんだが、少しだけ、運も必要だ。ふと目をやると、左手首には2本のブレスレットが飛び込んできた。

 「一本は知り合いの方からいただいたパワーストーン。さまざまな願いが込められているそうです。また、もう一本は幼少時からお世話になっている鎌倉の成就院さんのご住職がくださった」。成就院は海をのぞむあじさいと、萩が有名だ。Xデーへ向け、準備は整いつつある。

(青木 政司)

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