さくらの季節　小祝－2週連続Vへ挑戦

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

　JLPGAツアー2024シーズン第6戦『富士フイルム・スタジオアリス女子オープン』（賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円）が4月5日、埼玉県鳩山町・石坂ゴルフ倶楽部（6,535ヤード/パー72）で開幕。4日はプロアマ大会が行われた。

　小祝さくらは、2週連続優勝がかかる。もちろん、好調に違いないが、「まぁまぁという感じです」。過去の傾向を振り返ると、こういう時に好成績なのだ。「今回はグリーンが大きい。傾斜もすごい。ショットがカギになる。ベストをつくして、どうなるか－そんな感じです」。淡々と語った。

　傾斜といえば、前週もかなりのもの。しかもツアー屈指の難コース、葛城ゴルフ倶楽部山名コースを見事、攻略したのだ。ただし、取材時にはことゴルフのことになると、サラリ…がパターンである。しかし、2日に足を運んだ西武-オリックス戦へ話題が移るとガ然、ボルテージが上がった。

　「オフ、宮崎で合宿していた時、オリックスのキャンプへ見学に。とにかく、ファンが多くて驚いた。試合でもないのに、お客さんがたくさん。すごいなぁ、と感心しました」という。そのキャンプでレプリカユニホームを購入し、着用。竹田麗央と一緒にベルーナドームへ出かけ、「練習から3塁側スタンドで見ていたけど、アッという間でした」と、気分転換している。ただし、「応援しているのは日本ハムファイターズです」と忘れずにひとことを加えた。

　さて、前週のこぼれ話。大会で3台の電動自転車を獲得した。そうはいっても、すでに自身は電動自転車を購入済み。「プロアマ優勝賞品で1台いただいて、本戦で2台です。まさか、まさかです。ただ、自分で買ったものが気に入っているし、3台は他の方へプレゼントする予定でいる」と話した。

　今季、好調を表すように世界ランキングが、自己最高の43位へ躍進。全米女子オープンの出場権を獲得した。もちろん、出場を明言したが、「今年は公式競技優勝を目指します」と改めて宣言。まさに、さくらの季節である。

（青木政司）