『ツアーを引っかき回す』　中堅・福田裕子の一大決意

『サントリーレディスオープンゴルフトーナメント』　六甲国際ゴルフ倶楽部（兵庫県）1日目

　ジワリジワリと調子を上げていくことは、4日間競技で好成績を残すセオリー。そうはいっても、いいスタートを切れれば、それに越したことはない。7バーディー、2ボギーの67をマークした福田裕子は、「パッティングが決まるかどうか、いつもと変わりはありません」と涼しい顔でいってのけた。もっとも、「バーディーチャンスは、4つぐらいはあったから、もっとスコアを伸ばせたかもしれない」。今オフ、タイ合宿で自己ベストの8アンダーをマークしたことで、「もっとできる」と自信をもったという。加えて、「発言も行動にもポジティブを心掛けている」とも。

　もちろん、目標も大きい。すでに今大会で今季は15試合を迎えたが、「とりあえず、勝ちたい。私は、3勝するつもりでプレーしている」とボルテージが上がった。この3勝、ただ漠然と口にしたわけではない。というのは、「30代で中堅と呼ばれる選手層が、もっと活躍すればツアーがさらに面白くなるから。だから、私は引っかき回す役割を演じたい。ひと回り違う年代の若い選手ばかりじゃないことを…。我々の世代が頑張っていることをファンへも、スポンサーにもアピールしたい」。志の高さは際立つ。そのためには、優勝の2文字が特効薬であることを、誰よりも心得ている。