2025.2.21
新しいヒロイン2025《97期生・水木 春花》
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
2025シーズンがまもなく開幕する。最終プロテストの難関を突破した97期生が希望を胸にデビューを待つ。2024年の総受験者は695人、合格率はおよそ3.7パーセントだった。今年、羽ばたく26人を紹介する。
みずき・はるか=2002年3月2日生まれ
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>同じような経験が19年にもある。九州女子ゴルフ選手権優勝で完全Vを達成した時だ。「とても難しいコース。しかもグリーンスピードが13フィートの高速です。加えて、ものすごい強風と、経験したことがないコンディション。プレー中、なんて私はヘタなんだろう…。そんなことばかり考えたけど、どうしても日本女子アマに出場したいから、必死でした。順位なんて考えているヒマなどなし。終わってみたら第1日からずっとトップでした。最終プロテスト同様、与えられた状況で最善を尽くすことが私には合っているようです」とも。
要は集中力だ。こんな経緯がある。「クラブを握る前から、絵を描くことが好きで、得意。今はパソコンにタブレットをつなげて、ペンで描く。ゴルフの練習をしなくてはならないから、それほど時間がかけられない。油絵などに挑戦してみたいけど、それはもう少し先のお楽しみにします。でも、絵を描いているとすごく集中力が高まる。ゴルフにも役立っているなぁ、と感じます」。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
さらに、「父は以前、自分でゴルフばか-というぐらい、のめり込んだ時があるそう…。30代の時、バックティーでプレーをして、一度でもアンダーパーが出たら、プロを目指そうと決めたらしい。だけど、一度もなし。それから、ゴルフはただの趣味になった。将来、家族でラウンドすることを夢にしたらしい」と明かした。
ちなみに、自身は小学4年時、JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップのテレビ中継で、森田理香子のスイングに大感激。「あまりにかっこう良すぎる。プロになる、と決めたのは森田さんのおかげです」と感謝をしている。
取材中、すべての質問に本音で答え、理路整然とした物言いに感銘を受けた。そんな印象を最後に伝えると、「オタクとして、生きてきましたからね」。きっちりと下げまでつく。ジョークと思ったが、大まじめだったらしい。
(青木 政司)
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