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2015.7.23

慢心とは無縁。前週Vの前田陽子は「予選通過」が目標

センチュリー21レディスゴルフトーナメント 伊豆大仁カントリークラブ(静岡県)

 謙虚で奥ゆかしい。前週の『サマンサタバサレディース』で今季初優勝。通算2勝目をあげた前田陽子は、いつもと変わらず淡々と話した。「今週は、とりあえず予選通過を目指します」。勝っておごらず、ひたすらこうべをたれる。「自分では(優勝は)全くない、と思っていました。(2勝目が)早かったね、とたくさんの人からお祝いしていただき本当に有難かったです」と。中でも、サプライズは、所属する伊藤園の本庄八郎会長から試合直後、祝福の電話があったことだった。「驚きました。まさか、会長さんから直々にお電話をいただけるなんて…。期待に応えられて良かったです。これから、もっと一生懸命、頑張らないといけませんね」と言葉を弾ませている。

 ゴルフ界では初優勝は勢い。2勝目をあげることは何倍も難しいといわれる。とはいえ、前田の進化はメンタルの充実。この日、改めて振り返ったことは、終盤の冷静なジャッジだ。「17番の第2打を打った後、おなかがすきすぎていたことに気がついた。そこでバナナを食べました。最終日はとても暑かったし、まだ18番もある。とてもうれしかったのは、クーラーバックから冷やしたバナナをキャディーさんが取り出してくれたことです。本当においしかったし、とても元気が出た。厳しい戦いを勝ち抜けたのは、そんなサポートがあったからです」。前週は帯同キャディーではなく、コースで働く瀬川有子さんがパートナー。ちょっとした心配りで、渾身のパワーをプレゼントしてくれたことは一生の思い出になるに違いない。

 ゴルフは個人競技だが、決して1人の力で優勝を勝ち取れるものではないことを、前田は熟知している。だからこそ、常に謙虚で奥ゆかしいのは、人一倍の苦労を重ねた賜物。「とりあえず、来年も試合に出られる。その点では安心しました。でも、これからは、より一層努力をしなければいけません。長い目で見て、リカバリー率を20位以内(現在42位)、平均パット数も20位以内(現在34位)を目標にします」。通算3勝目を目指し、新たな誓いを立てた。

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