2026.6.21
イ ミニョンが2時間超えのプレーオフを制す
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
JLPGAツアー2026シーズン第15戦『ニチレイレディス』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会最終日が6月21日、千葉県千葉市・袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(6,590ヤード/パー72)で行われた。通算13アンダーでフィニッシュしたイミニョン、大出瑞月、吉﨑マーナの3人によるプレーオフへ。1ホール目で吉﨑が脱落。7ホール目でイがバーディーを奪い決着。2年ぶりとなるツアー通算8勝目を飾った。通算12アンダー、4位タイに政田夢乃、木戸愛、藤本愛菜、荒木優奈の4人。なお、プレーオフ時間の2時間6分は、ツアー制度施行後、最長記録となった。
最長記録に及んだプレーオフを制したのは、34歳のベテラン、イ ミニョンだった。首位と7打差の24位タイからスタートしたこの日、9バーディー、ノーボギーの63をマーク。通算13アンダーまで伸ばし、クラブハウスリーダーとして後続の組を待つ。ところが、イのスコアに追いつくものの、上回る選手は現れず、大出瑞月、吉﨑マーナとのプレーオフにもつれ込む。
舞台は、最終18番パー5。プレーオフ1ホール目でパーに終わった吉﨑が脱落し、大出とのマッチレースへ。4ホール目こそ両者ともにパーで分けたが、それ以外は互いにバーディーを奪い合い、一歩も譲らぬまま7ホール目を迎える。
「以前、韓国で5ホールか6ホールのプレーオフを制したことがあります。耐えて、耐えて、耐え抜く人が勝つと思い、最後まで耐えました」。JLPGAツアーでは過去プレーオフで3戦3敗だっただけに、我慢のゴルフを自らに課していたのだろう。しかし、言葉とは裏腹に、6ホール目を終えた段階で唯一のピンチは、4ホール目でイが先にバーディーパットを外したときだけで、それ以外は終始優位な立場でホールを重ねていた。
その原動力となったのが、攻めの姿勢だ。この日の18番は、ティーイングエリアが前方に移動していたため、2オンのチャンスが一気に広がった。当然のようにティーショットにドライバーを選択。ラフに入れた以外は、果敢に2オンを狙いにいく作戦に出た。

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
7ホール目も、ティーショットをドライバーでフェアウェイ左サイドに運ぶと、ピンまで残り200ヤードの地点から、5番ウッドでピン手前4メートルに乗せる。結果的にイーグルパットは外したが、このスーパーショットが、少なからず大出にプレッシャーを与えたのは確かだ。刻み作戦を徹底した大出の3打目はピンに寄らず、パーに終わる。15センチのバーディーパットを決めたイが、プレーオフ最多ホール数のタイ記録となる7ホールという長丁場を制した。
「2年前から体力が落ちていることも感じますし、本当に疲れましたが、相手も同じように疲れていると思い、自分のプレーに集中しました」。34歳だが、プレーを見る限りでは、疲労は感じさせなかった。数年前から、24時間制のフィットネスジムに通うなど、体力維持に励んでいたことがプラスになっているのだろう。

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
この日は、プレーオフを合わせた25ホール中15ホールでバーディーを奪う圧巻のゴルフを見せた。24位タイからの逆転優勝は、これまでのツアー記録だった20位タイからの逆転優勝記録を塗り替える新記録でもある。
17年からJLPGAツアーに参加し、今回の優勝で通算8勝目。その技術は一向に衰える気配はないが、次の目標を聞かれると、「公式戦の優勝ですね」と静かに答えていた。
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