2026.8.30
佐久間朱莉 逆転で開幕戦以来の今季2勝目
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2026シーズン第24戦『ニトリレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会最終日が8月30日、北海道鶴居村・釧路カントリークラブ 鶴居東コース(6,640ヤード/パー72)で行われ、首位と2打差の4位タイでスタートした佐久間朱莉が、今大会ベストスコアの66をマーク。通算11アンダーで開幕戦以来の今季2勝目を飾った。2打差の通算9アンダー、2位に桑木志帆。通算8アンダー、3位に阿部未悠が入った。
最終18番パー5、約3.5メートルのバーディーパットを沈めた瞬間、右手のこぶしを3度上下に動かした佐久間朱莉。「このパッティングを決めれば優勝できると思って打ちました。カップの真ん中から入ってくれたのでうれしかったです」。この時点で2位の桑木志帆に2打差をつけたことで、佐久間の優勝確率は一気に跳ね上がった。
前半に5つのバーディーを奪い、通算10アンダーの首位に躍り出た。「インコースは難しいホールが続くので、なんとか赤字(アンダーパー)で回ろうと思って10番のティーイングエリアに立ちました」。その10番でバーディーを奪ったものの、その後は思うようにスコアを伸ばせない。逆に15番でボギーを叩き、桑木との差はわずか1打となった。
ただ、佐久間のプレースタイルに変化はなかった。優勝よりも後半を赤字で回ることだけに気持ちを集中させた。17番を終えた時点で後半はパープレー。18番でバーディーを奪わなければ赤字にはならない。雑念を捨て去り、集中力を高めた結果、難しい下りのフックラインを決め切った。最終的に、桑木が18番でイーグルを奪えなかった瞬間、佐久間の今季2勝目が決定した。2打差に広げたことで、桑木にプレッシャーを与えたことは間違いない。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
今季は開幕戦のダイキンオーキッドレディスで優勝を飾ったものの、なかなか2勝目を挙げることができない。徐々に自分のゴルフに対して自信を失っていき、AIG全英女子オープンで予選落ちしたときに、その気持ちがMAXとなった。翌週の北海道meijiカップでも予選落ちを喫したが、上田桃子や有村智恵、原江里菜といった先輩プロから励ましのメッセージを受け取り、前を向くことができたという。
「桃子さんからは『チャレンジ精神を忘れずにプレーしたらいいと思うよ』ということばをいただき、また一から頑張ろうと思うことができました」。メンタル面での復活が今大会での勝利に結びついた。もちろん、技術面でも変えたところはある。パッティングに不安を覚えていた佐久間だが、あることに気がついた。「以前よりも頭の位置が下がってしまっていたので、ストロークしにくかったんだなと。今週はしっかりと頭を上げて、いい姿勢で打つことだけをテーマにしていました」。結果、2日間の決勝ラウンドでは25パット、27パットにまとめることができた。
今大会の優勝でメルセデス・ランキングも5位からに2位に浮上。一時はあきらめかけていた2年連続年間女王のタイトルも狙うつもりだ。「まだ公式競技が3試合残っていますし、どれだけ勝てるかというところに集中して、残りの試合に挑みたいです」。不調からはい上がってきただけに、開幕時よりも底力が増している佐久間。1位の桑木とは約700ポイントの差はあるが、奇跡の逆転へ向けて邁進するだけだ。
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