2026.9.27
桑木志帆、年間女王に大きく近づく今季ツアー3勝目
<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>
JLPGAツアー2026シーズン第28戦『第53回ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)大会最終日が9月27日、宮城県利府町・利府ゴルフ倶楽部(6,600ヤード/パー72)で行われた。首位と1打差の2位タイでスタートした桑木志帆が68で回り、通算12アンダーでフィニッシュ。逆転で今季JLPGAツアー3勝目、通算6勝目を飾った。2打差の通算10アンダー、2位に木戸愛。通算9アンダー、3位タイに永井花奈と福山恵梨が入った。
桑木志帆が年間女王のタイトルをグッと引き寄せた。すでに今大会開幕前からメルセデス・ランキングでは1位に立ち、2位の佐久間朱莉に583.79ポイントと大きな差をつけていた桑木だが、今大会の優勝でその差をさらに広げ、733.13ポイント差にした。ただ、終わってみれば2位に2打差をつけての優勝となったものの、それほど楽な試合展開ではなかった。
スタートの1番パー4でいきなり6.2メートルのバーディーパットを沈めると、4番までバーディーを並べた桑木。首位の福山と1打差の2位でスタートしたが、あっという間にその福山を逆転。「もっとバーディーを取ってやろうという気持ちになりました」と、気分は一気にハイテンションに。さらに差を広げるかと思いきや、好事魔多し。5番で2メートルのパーパットを外してボギーを叩く。
「ちょっと冷静になろうと思いました」と、クールダウンしてボールに向かったものの、この日はピンポジションが難しく、そう簡単にバーディーを奪えない。逆に8番パー5では5.3メートルのバーディーパットが5メートルもオーバー。返しを外してボギーとし、後続に追いつかれる。さらには11番パー3ではティーショットがラフとの境目に止まったこともあり、アプローチでグリーンをとらえられずボギー。ついに首位の座を明け渡した。

<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>
流れ的には決してよくなかったが、福山がスコアを落としたことで、再び首位に浮上。勝負どころとなった16、17番で連続バーディーを奪い、混戦を制した。「ここ数試合は2位、3位が続いていたので、勝ち切ることができてうれしいです」と笑顔を見せた桑木。7月の『AIG全英女子オープン』を制した後、JLPGAツアーでの注目度も一気に上がり、プレッシャーも小さくなかった。なんとか期待に応えようと懸命なプレーを続けていただけに、ようやく勝利を手にした喜びは大きい。「緊張感をうまくゴルフにぶつけることができていたし、皆さんの前で優勝を見せることができてうれしいです。気持的には喜びが8割、安堵が2割ですね」と笑う。
今回の勝因を桑木は少し迷いながらも「ショットですかね」と答えた。確かにこの3日間でグリーンを外したのはわずかに7回。87.0370パーセントと全選手の中で1位の成績を残す。ピン位置が厳しい中、17個のバーディーを奪ったことを考えると、単にグリーンに乗せたいたわけではなく、しっかりとピンを狙ってのパーオンだった。その分ボギーも叩いたが、3日間で5個は少ないほうだろう。ピンを攻める気持ちと技術が重なったからこその優勝だったといえる。
年間勝利数も佐久間朱莉と並んで3勝となった桑木。この勢いなら年間女王争いも独走でゴールインかと思うが、「そんなことありません、ヒヤヒヤです」と謙遜する。心技体、どれをとっても隙が見当たらない。そう簡単にメルセデス・ランキング1位の座を譲ることはなさそうだ。
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