2026.10.4
申ジエV 永久シード&公式競技4冠達成
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2026シーズン公式競技第3戦『日本女子オープンゴルフ選手権』(賞金総額1億5000万円、優勝賞金3000万円)大会最終日が10月4日、兵庫県宝塚市・宝塚ゴルフ倶楽部 旧コース(6185ヤード/パー70)で行われ、2位スタートの申ジエが逆転V。JLPGAツアー通算30勝となり、史上7人目の永久シード権を獲得し、あわせて史上初の公式競技4冠を達成した。勝負は通算11アンダーで並んだ桑木志帆とのプレーオフ(PO)。3ホール目でバーディー奪取に成功し、W悲願を成し遂げた。4打差の通算7アンダー、3位は佐藤心結。
プレーオフ3ホール目。申ジエはここが勝負ーと見定めた。ピン右から4.5メートルのバーディーチャンス。集中力を高め、「プレーオフに入って、初めてのチャンス。必ず入る」と、自身にエールをおくった。
ボールはラインに乗って、きれいにカップへ吸い込まれる。美しく、見事なバーディーで勝負が決着した。「いいバーディーで終わりたい。これまで、うれしくて涙が出たことはないけど、今回はちょっと違いました」という。
それも当然のことだ。ただの優勝ではない。日本女子オープン15回目の出場でようやく手中にしたタイトルで、史上初の公式競技4冠を達成した。さらにJLPGAツアー通算30勝目。悲願のひとつ、永久シード権を手中にしたのだから喜びが大きくふくらんだ。
百戦錬磨の経験は、雨中の決戦を誰よりも喜んだ。「きのうも最終日は桑木さんと最終組でプレーすることを目標にがんばった。そして、雨でコンディションがタフになったことも良かったと思う」。後半、スーパープレーが次々と飛び出す。13番、ピン奥16メートルのバーディーパットを沈め、勢いに乗るとパー5・14番は第3打をピン左1メートルにつける抜群のショットで、連続バーディー奪取。17番は、持ち前のショートゲームがさえ、バーディーとしてついに、首位の桑木志帆と並ぶ。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
POではさらに勝負を楽しんだ。「プレーオフは好きです。2人だけの勝負。桑木さんの強さは皆さんがご存じでしょう。今の充実ぶりはスキがまったくないように感じる」。PO2ホール目まで、どちらかといえば桑木がアドバンテージを握っていたように映った。それだけに、ようやく到来したチャンスに賭けたのだ。
「プレーオフ前、食欲はなくてもおにぎりを食べた。体力を維持するためです」と前置きし、「まだ、優勝できる選手、ということを証明できました。経験、練習がこの日のために役立ったと思います」と言葉を区切った。続けて、「桑木さんは素晴らしいプレーをしていた。一緒にプレーできたことに感謝をします。優勝するには感謝する気持ちが大切だと思う。きょうの雨、それから応援してくださった方、素晴らしいコースにも感謝をいたします」と神妙な表情で語る。
記録にも、記憶にも残る名勝負だった。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
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