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2026.10.25

桑木志帆 今季4勝目で年間女王へ大きく前進

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

JLPGA ツアー2026シーズン第32戦『NOBUTA GROUP マスターズGCレディース』(賞金総額2億円・優勝賞金3,600万円)大会最終日が10月25日、兵庫県三木市・マスターズゴルフ倶楽部(6,520ヤード/パー72)で行われた。単独首位でスタートした桑木志帆が、69をマーク。通算15アンダーで今季ツアー4勝目を飾り、メルセデス・ランキング1位の座を確固たるものにした。1打差の通算14アンダー、2位に森井あやめ。通算13アンダー、3位タイに佐久間朱莉と髙野愛姫が入った。

あの悔し涙は何だったのだろうか。前週の富士通レディースを13位タイで終えた後、桑木志帆は自分の不甲斐なさに大きなショックを受けていた。「持ち球のフェードボールが打てず、逆球が出てしまうので、打つのが怖くてまったくダメでした」。練習場では上手く打てているのに、コースに出ると力が入ってしまう。自分がイメージしたゴルフとかけ離れた状態に不安しか感じていなかった。

にもかかわらず、わずか1週後の今大会では4日間でフェアウェイを外したのはわずかに4回。パーオン率も80.56パーセントと高い数字を残した。終わってみれば通算15アンダーまでスコアを伸ばし、今季JLPGAツアー4勝目、通算7勝目を飾った。ただ、桑木自身にとっては、本当にゴルフの調子自体はそれほどよくなかったという。

「優勝できると思って臨んでいませんでしたし、これまでの優勝とは違い、調子がよくない中で勝ち切れたのはめちゃくちゃうれしいです」。第2日を終えた際、自分のスイングが横振り気味になっていたと思い、ドライビングレンジで調整。縦振りを意識しながらボールを打った結果、イメージに近いボールを打てるようになった。第2日までに抱えていたショットへの不安が消えた分、ピンを攻めることができるようになったのが、第3日の67につながった。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

最終日を首位で迎えた桑木だが、まだパッティングには不安を残していた。カップの手前でボールが止まることが多かったからだ。今季は優勝争いに絡んでいるときは、スコアボードを見ながら、状況を確認していた桑木だったが、この日はあえてスコアボードを見ることなく、自分のプレーに集中した。「ショートパットに嫌な感じがあったので、自分に変なプレッシャーをかけたくなかったからです」。確かに、この日の桑木は結果に対して一喜一憂することなく、目の前の1打に集中する姿が印象的だった。結果、この日は26パットにまとめることができた。2位以下に2打リードして迎えた17番パー3では1メートルのボギーパットを残していたが、それも高い集中力で捻じ込んだ。

最終18番パー4でも1打のリードを守ろうとせず、積極的にバーディーを狙いにいったという桑木。「勝因は自分に負けないぞという気持ちです」と言い切ったが、それを発揮するだけの実力や修正能力が相当上がっていることは間違いない。むしろ、不調の中でも勝ち切ったことは今後に向けて大きな自信になるはずだ。

次週は欠場するため、今季は残り4試合に出場する予定の桑木。「優勝争いは独特の緊張感なので、残り試合ではできるだけ多くの優勝争いをしたいと思います」。勝敗に関係なく得るものが大きいと思っているからだが、年間女王のタイトルを獲得する以上に自分のレベルをとことんまで上げることが今の目標だ。

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