2015.9.24
江里菜の恩返し。宮里藍への敬意と挑戦
<写真:Chung Sung-Jun/Getty Images>
ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント 利府ゴルフ倶楽部(宮城県)
原江里菜の恩返しが始まろうとしている。その相手は、尊敬してやまない宮里藍。明日、あこがれの先輩と同組になった。同じ組み合わせは今回で4回目。『ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント』では、初めてとなる。「今年も(同組を)期待してなかった。だから、それだけでも嬉しかった」と、東北高校の先輩との組み合わせを喜んだ。
原にとって、宮里は特別な存在。高校の先輩というだけでなく、ずっと心の支えとなってくれたからだ。原は、2007年にツアーデビューすると、才能はすぐに花開いた。その年、賞金ランキング19位と初シードを獲得。その後2年間シード権を守った。しかし、事態は一変。2010年に賞金ランキング82位でシード落ちすると、11年も74位と2年連続でシード権を失った。同年には、10試合連続予選落ちも経験した。「10試合連続予選落ちした時も励ましてくれたし、アメリカにいてもずっと気にかけてくれていた」と、宮里は、ゴルフ人生のどん底にいた原を、遠い異国の地から励まし続け、公私にわたって支えてくれた。
そんな大先輩との対戦を前に、「いつまでたっても先輩。良いプレーを見てもらう気持ちで行きたい」と語る一方、「戦闘モードになりながら、良いゴルフがしたい」と、勝負は勝負と割り切ってもいる。「東北に来てなかったらプロになっていなかった。ここは、私のゴルフ人生の基盤」という仙台の地で、大先輩に恩返ししたい。
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