目の前の1打を大切に！木戸愛『欲は内に秘めて』

＜写真：Masterpress/Getty Images＞

スタンレーレディスゴルフトーナメント　東名カントリークラブ（静岡県）2日目

　ノーボギーのラウンドは、木戸愛を元気にさせる特効薬。2試合連続の予選落ちがうそのように安定したプレーを続けた。9番で訪れた大ピンチにも動ずることがない。2度のバンカーショットも何のその。「10メートルのパーパットもあきらめずに打ったら、入りました」と話した。安定と安心を与えたのは、指導を仰ぐ、芹澤信雄の御前試合だったことも大きい。『meiji カップ』では西山ゆかりのキャディーをつとめ、ツアー初優勝をアシストした。この日のスタート前は、アプローチのライの見極めの指導を受けている。

　「きょうのラウンドでさっそく活かすことができました。朝、頑張ってこい、と背中を押してくださったこともありがたかったですね」。前日までは、賞金シードを獲得するため、「1円でも多く稼ぎたい」と繰り返してきた木戸は、「欲を出すと強い方ではない。欲は内へしまって淡々とプレーをしたい」と最終日へ向かう。「今は目の前の1打に集中ができる。やるべきことは、明日も同じです」と背筋をスッと伸ばした。