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2015.10.22

先見の明があったイボミ 18番で離れ業を披露

<写真:Chung Sung-Jun/Getty Images>

NOBUTA GROUP マスターズGCレディース マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県) 1日目

 ポロシャツ、パンツには『LUCKY』のプリントが。通常は、最終日へ向けジワリジワリと、スコアを伸ばしていくイボミが2位タイで第1日を終えた。「いい調子じゃない。でも、我慢を重ねていたら、パッティングが良くなった。5、6番でそれぞれ10メートルが決まったでしょう。ショットだけを評価すると、イーブンパーぐらいかな」。出場試合での集中力は驚異的だ。今季、ここまで27試合に出場して、5勝。2位が7回もある。残りの15試合もベスト20を外したのは、わずかに2試合と安定感が群を抜く。それだけに、終盤戦に入って、連戦の疲れが心配される。イはこんなことを漏らした。

 「最近、自分のプレーがおもしろくない感じがしている。だけど、今週はホステスプロだから、気合を入れ直す意味で、ロングパットが入ったら、ガッツポーズをしようと思っていた。ギャラリーにもアピールできるし、皆さんの期待を感じているから」。18番で12ヤードのチップインバーディーを決めた時、5番なども意識的にガッツポーズをつくってみせたのは、そのためだ。努力を惜しまず創意工夫を重ねる選手には、幸運も舞い込む。「18番のチップイン、実は、狙い通り。きのう、グリーンの奥からその練習を…。フックラインだし、どこに落とせばいいか、予習したからです」。傾向と対策は万全ということだ。開幕前の宣言通り、優勝して年間獲得賞金2億円が現実となりつつある。

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