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2015.11.29

約束のV 申ジエが圧巻の公式戦初制覇!

<写真:Chung Sung-Jun/Getty Images>

 2015年LPGAツアー最終戦『LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』(賞金総額1億円、優勝賞金2,500万円)最終日が11月29日、宮崎県宮崎市・宮崎カントリークラブ(6,448ヤード/パー72)で行われ、申ジエ(韓国)が2位以下に6打差をつけ、公式戦初V。今季3勝目、日本ツアー通算10勝目を飾った。通算1アンダーの2位は大山志保が入った。(天候:曇り 気温:11.8度 風速:2.3メートル)

 優勝が決まった瞬間、ため息が漏れる。公式戦初制覇の喜びよりも、約束を果たした-安堵感がそうさせたのだろう。「ショットの調子は今大会、とてもいい。でも、風が強かった。最終日、ようやく風がおさまった感じが…。この時を待っていました」。元世界ランキング1位の実力が、難コースへ戦いを挑む。

 強い気持ちを支えたのは、交流を続けている宮崎市内の福祉施設の子どもたちだ。23日、同施設を訪問。「宮崎で申ジエさんが優勝するシーンを見たい」という熱狂的なリクエストを受けた。これには、申が驚いたという。というのは、体調がいまひとつという裏事情が…。2週前に発熱し、39度を超えたほどだ。以来、微熱が続き、前週の『大王製紙エリエールレディスオープン』を棄権。宮崎入りしてからも「まだ熱があって、とても本調子ではない。ただ、最終日に子どもたちが、初めて、私のプレーを観戦するためコースへ来てくださった。だから、どうしても優勝するところを見てほしい」と全身にパワーがみなぎった。ジッとチャンスを待って、その時が来るのを待ったという。

 ゴーサインが出たのは8番。2.5メートルのバーディーパットを沈める。こうなると、勢いも味方した。4連続バーディーで2位以下を一気に引き離す。ホールアウトしてみれば6打差をつけていた。「レギュラーツアーでは出る以上、すべて優勝するつもりで臨んでいる。でも、公式戦はチャンスの時を待てる選手が優勝します。そして、相手というより、自分と戦い続けなければなりません。この3日間、後半9ホールの内容が良くなかったし、ずっと集中力を保つことが大変でした。長い1日。最高の1日。この日を忘れないよう、もっと努力します」。ちなみに、早くも来季の目標を「日本で賞金女王になる」と宣言。そして、「日本語でスピーチができるようになりたい。尊敬語、丁寧語など使い分けが難しいけど、猛勉強します」と2大テーマを掲げた。

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