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2016.3.27

3度目の正直 キムハヌルが今季初Vでビッグスマイル

<Photo:Atsushi Tomura/Getty images>

 2016年LPGAツアーの第4戦『アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)は27日、宮崎県宮崎市・UMKカントリークラブ(6,482ヤード/パー72)で最終日が行われ、通算9アンダーで、キムハヌルが完全優勝を飾った。5打差の通算4アンダー、2位は申ジエ。通算2アンダーの3位タイには永田あおい、テレサ・ルーなど、8人がひしめく大混戦だった。(天候:晴れ 気温:14.7℃ 風速:5.8m/s)

 勝負を決めたのは、日本初Vと同様の16番。ホールインワン賞800万円がかかったパー3だ。直前の15番で申ジエがバーディーを奪い、ジワリジワリと追い上げる。約12メートルのバーディーパットは、「2パットで安全に」と気楽な気持ちでいけた」という。下りのフックラインは、3パットの危険性もある難しい状況だ。しかし…。「ストロークした瞬間、とてもいい感触。ピンの3メートル手前で入った、と思った。優勝できた、と確信したのも16番ですね」と解説した。3試合連続で第1日から首位。ところが、前2試合はスコアを崩して、つかみかけた今季初優勝を逃した。「落ち込みました。もう勝てないのでは…。そんなことばかりが頭に浮かんできた」。そんな時、再び、立ち向かう勇気を与えたのは、両親からのあたたかい励ましだ。『去年を考えてみなさい。勝てなくても、成績はすごくいいでしょう』。

 確かにその通りだ。「あの言葉で、体中にパワーと勇気がわいてきた。気分転換で、宮崎に入ってから、宿舎近くのコーヒーショップで、甘いものを飲んで、スイーツを思い切り味わった。太るから、とやめていたけど、緊急事態ですからね」とゴーサインを出した。見事なストレス解消法だ。「ここ2試合は、プレッシャーを避けるようにしたことが、いけなかったと思う。だから、今日はプレッシャーと向き合った。絶対勝ちたいから、いつもリーダーボードで戦況をチェック。私は、勝てる。きっと勝てると言い聞かせながら戦いました」と打ち明けた。ただし、「父が先週、帰国したから優勝シーンをみせることができず、申し訳ないです」とも。

 なぜなら、日本ツアー初優勝『マンシングウェアレディース東海クラシック』の際も、両親が帰国直後だった。「強い気持ちで戦うためには、やはり1人がいい。両親がいると頼ってしまうからです」と、語っている。一方で、日本ツアーでの知名度がアップしていることも実感。「雑誌の表紙に私をとりあげてくださった。また、今年はコンビニエンスストア―へ買い物に出かけると、声をかけてくれるファンがたくさんいます。きょうの優勝もギャラリーの皆さんが応援してくれたからでしょう」。人生一番のスマイルをみせた。

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