今季初Vを目指す成田『マイナスをプラスに変える』

＜Photo：Arrow Press/Getty Images＞

リゾートトラスト レディス　グランディ鳴門ゴルフクラブ36（徳島県）2日目

　心境は太公望だった。成田美寿々がこの日も好調をキープ。「トップ選手と優勝争いができるところまで、やっとこられた。明日も楽しんでやります」と言葉を弾ませた。「後半、14番からの3ホール。タテの距離感が合わなくなった。でも、そんな状況で、耐えてパーを拾っている。ノーボギーで上がったことが良かった」。スランプ脱出は突然、やってきた。「特に前半の9ホールがすごい。ショットがピタッとピンに絡んで、パッティングが決まる。もっとバーディーチャンスがあった。だから、4バーディーぐらい普通かなぁ、と感じる状態」。それほど内容が良かったという。

　そして、「不調だった時も、その内に良くなる。何とかなるでしょう、とそんな感じ。あっけらかんとした性格に生んでくれた、両親に感謝ですね」とさらりと話し、「良くなった要因は、先週の火曜日、(葭葉ルミなどと)バス釣りに行ったことでしょうか。竿を投げてボーッとする時間が心地いい。もっとも、5人で行って、誰も釣れなかったけど…」。古代中国、伝説の人、呂尚が趣味の釣りをしていて、周の軍師へ見出され、後には斉の始祖に。「ダメな時だって、ムダばかりだったわけではない。アプローチをたくさんしなければならなかったから、かなりうまくなった。それが生かされる。最終日は6つぐらいバーディーをとりたい」と大いなる志を語った。