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2016.6.25

正念場を迎えたイボミ 『とにかく優勝!』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2016年LPGAツアー第17戦『アース・モンダミンカップ』(賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,520万円)大会3日目が6月25日、千葉県袖ケ浦市のカメリアヒルズカントリークラブ(6,541ヤード/パー72)で行われ、イボミがベストスコアタイの67をマーク。通算15アンダーとして今季2勝目へ王手をかけた。通算11アンダーのペヒギョンが2位、3位は通算9アンダーの堀琴音。(天候:曇り 気温:27.8℃ 風速:4.5m/s)

 もう、後がない。その状況を一番感じているのはイボミだった。「リオ五輪出場の可能性が1パーセントでもある限り、私は絶対にあきらめない」。奇跡を起こすためには、今大会と全米女子オープンの2連勝が必要だ。仮にそれが達成できても、韓国では7番手のイが出場権をつかむのは難しい。しかし、自身が口にしたことへベストをつくす。「こんな素晴らしい経験は、私の人生でこれからないかもしれません。とにかく、優勝したいんです」と力を込めた。

 この日は、雷雲の接近と強風のため、スタートが2時間も遅れたが、「もう一度、コースのシミュレーションをした。たぶん、ピン位置は去年とほぼ同じでしょう。実際にプレーをしたら、やっぱりそうでしたね。とにかく前向きに行こう、と自分へ言い聞かせた」という。また、コースへ到着すると、すぐさま風をチェックして、通常は使わない5Iを加えた。「風の影響が少ない、低いボールを打つため。大活躍してくれました」と話し、「私はきょう、風と友だちになった。おかげで、風が何度も助けてくれた」とも。連続トップ5記録を継続中でも、決して本調子とはいえなかった。

 特に、『リゾートトラスト レディス』では開幕直前、ショットの不調に見舞われ、宿舎のホテルへ戻ると、母のファジャさんに、「自分の手がいうことをきかない。切り落としてしまいたい」と涙を流したそうだ。コースでは笑みを絶やさないが、そんな葛藤との戦いが続いている。26日の最終日、2位以下に4打差をつけてスタート。「とりあえず1日、4アンダーでプレーする。それが今大会、毎日の目標です」とより一層、気を引き締めた。

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