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2016.7.8

ノールックで65 小祝さくら首位発進

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2016年LPGAツアー第18戦『ニッポンハムレディスクラシック』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)が7月8日、北海道北斗市のアンビックス函館倶楽部上磯ゴルフコース(6,362ヤード/パー72)で開幕した。大会1日目、65をマークし、7アンダーで首位に立ったのが、アマチュアの小祝さくら。3打差の4アンダー、2位タイに大江香織、葭葉ルミがつけた。(天候:晴れ 気温:22.1℃ 風速:2.7m/s)

 この日、小祝さくらが最も緊張したのは、人生初のインタービュールーム。何を話していいのかわからず、会見の序盤では、それこそハラハラドキドキだったに違いない。今シーズン、ツアー最長の6連続バーディーについて質問を受けると、「エッ?」という表情を浮かべ、「今、知りました。もちろん、初めての経験です」。というのは、プレー中はスコアを計算しない、ボードをあまり見ない-を実践したからだ。「調子がいい時、計算をして、ボードを見ると、すぐにダブルボギーなどを叩いてしまう」。そうはいっても、「パッティングが入りすぎてこわいぐらいでした。何も考えずに、スーッとストロークができましたから…。他にもツイている、と感じることがたくさんありました」と自己ベストタイのラウンドを振り返った。

 飛鳥未来高3年。勝みなみなどが同級生の、いわばゴールデンエイジの1人。「みなみちゃんはツアー優勝しているし別格。でも、他の同世代がプロの試合で活躍しているし、私も頑張らないといけない、と励みになる」と話す。ゴルフを始めたのは8歳。母、ひとみさんがゴルフスクールへ通っていたのがきっかけで、「習い事のひとつのつもりだった」そう。そして、こんなエピソードを付け加えた。「運動神経がサッパリ。中学で50メートル走が11秒6もかかっているぐらいです。しかし、ゴルフだけは別。小学6年生でプロを目指す決心をした。来年はプロテストを受験します。そのために、もっともっと練習をしなくてはいけません」。

 もちろん、それなりの環境に身を置いている。高校は通信制。また、北海道北広島市内のゴルフコースでアルバイト中だ。「試合がない日は、ほぼ毎日、コースのスタート室で仕事です。それが終わってから、練習をさせていただきます。お給料をもらうと、母に3万円を渡して、残りはすべて貯金。プロになるためです。だから、いくら貯まったか、通帳をみないようにしています」というしっかりものだった。プロが驚くロケットスタートを切っても、浮ついた気持ちはなし。「あす、また65のスコアを出すのは、とても無理です。だけど、きょうのリズムでプレーできたら、アンダーパーで回れる」。

 ちなみに、小祝とは珍しい姓。「いつも珍しいといわれます。私の周囲にも親戚以外は聞いたことがありません」と首をひねった。ただ、調べてみると全国に約670人の小祝さんがいる。そのルーツは、常陸国那珂郡小祝村発祥の小祝氏らしい。

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