2016.7.29
富士山の麓で恩返し 青木瀬令奈、初Vへ挑む
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
大東建託・いい部屋ネットレディス 鳴沢ゴルフ倶楽部(山梨県)1日目
ピンクの衝撃-といえば首位から1打差で上々のスタートを切った青木瀬令奈も同様だ。首位の金田久美子と同タイプのゴルフシューズを履いてプレー。「ギャラリーさんから、ピンクが似合う! そう声をかけてくださいました。おしゃれな感じでとてもいい」と笑みを浮かべている。とはいうものの、決して、調子が良かったわけではない。「ドライバーショットが朝の練習から右へ行ってしまう。他のショットもバラつき気味でした」。しかし、パッティングがそれをカバーする。「アドレスの時、前傾姿勢になるから、足元が目に入る。ピンクのシューズもなかなかいい感じです」という。15番で5メートル、16番でも8メートルのバーディーパットを決め、一気に上位へ浮上した。
もちろん、コースとの相性も悪くはない。高校時代の週末、何度も今コースでプレーした経験がある。「コースのスタッフの方が、私の顔をみてお帰り、と…。去年の今大会も1日目はトップでホールアウトできました。もし、初優勝が今回なら最高ですね。鳴沢ゴルフ倶楽部へ最高の恩返しになりますね」。プレー中も楽しみがある。それは17番だ。富士山を正面にみて、池には逆さ富士が映る絶好のロケーション。残念なことにこの日は、雲がかかってしまったが、「残り2日間、晴れてくれたらいいですね。私は群馬県出身ですから、東京へ行ってスカイツリーを見学するより、富士山を見にいきたいタイプ。世界遺産だし、富士山を見ながらプレーするのは格別です」と目を輝かせていた。
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