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2016.7.30

ローストビーフで初Vを 静かな勝負師・ささき

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

大東建託・いい部屋ネットレディス 鳴沢ゴルフ倶楽部(山梨県)2日目

 ささき しょうこは、初体験の最終日最終組。「気負いすぎず行きます。でも、緊張で体が動かなくなるかもしれません」と笑っていた。それだけに、2日目のペアリングは何ものにも代えがたい財産に。「リオ五輪日本代表の大山さん、歴代賞金女王の森田さんと、ご一緒。もう、スタート前から緊張して、1番は信じられないぐらい、ドキドキしていた。2番でバーディーが来て、ちょっと落ち着いたけど、おふたりのプレーを拝見して気が付いたのは、とにかくリズムが素晴らしい。勉強させていただきました。私は緊張するとリズムがバラバラになる。だけど、きょうはそんなことがなかった」と好調の要因を分析している。

 アマチュア時代から夏が大好きだった。「プレーがしやすいからです。アマの時も夏場の成績が良かったせいもあるでしょう」と話す。かといって、暑さに強い、というわけではない。「母は紫外線アレルギー。その血を引いているから安心はできません。子どもの頃から、気管支が弱く、自宅にはエアコンを設置していない。遠征中のホテルでも絶対に冷房をつけて寝ることもありません。気休めですけど、体が少しだけ冷えるように、夏場はアイスクリームを食べます」。常に体調管理には細心の注意を払う。

 得意の夏を迎え、大きく変わったことがあった。サントリーレディスオープンゴルフトーナメントから、スカートを着用。それ以前はショートパンツの健康美がトレードマークだったが、「ウェアの契約先から、『うちにはスカートもある。ぜひ、どうぞ』といわれました」。ミニスカートも、なかなかお似合いだ。

 一方、20歳には珍しく、ルーティンを大事にして、ゲンを担ぐ。「スコアが良かった日の夕食は、前夜と全く同じものを食べる。プロテストは4日間、同じ店で、同じメニュー。ドリンクバーの飲み物も同じで、同じ量でした。それはツアーに出てからもずっと続けています。今回は、スーパーマーケットで惣菜を買ってホテルの部屋で食べている。ラッキーフードは、ローストビーフでしょうね。2日間、アンダーパーですから。今夜? もちろん、同じものを買って帰ります」。

 イケイケの同期生、岡山とは好対照。ささきは、静かな勝負師だ。

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