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2016.9.23

1st day プラスワン~佐久間綾女~

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント 利府ゴルフ倶楽部(宮城県)1日目

 ついに出た。2008年、日本でも普及活動が進められているスナッグゴルフ。幅広い年齢層で楽しめるのが最大の特長だ。その経験者がツアープロとなり今大会で、レギュラーツアーデビューを果たした。「アマチュア時代にも経験がない。初めてです。ドキドキするよりも、うれしくて楽しい」。佐久間綾女(さくまあやめ)は言葉を弾ませた。今年のプロテストで合格。3度目の受験だった。「1度目は2次、去年は最終テストまでいったけど、ダメでした。でも、自分には何が足りないかが、はっきりとわかったし、それから1年、懸命に練習の毎日でしたね」。持ち球はドロー。しかし、飛距離は出るが、ボールが容易に止まらないリスクがある。「フェードボールも打ち分けられないと、プロでは通用しない。特に5、6、7番アイアンを重点的に練習しました」という。

 ゴルフを始めたのは、10歳。祖母・米川和枝さんに連れられて、練習場へ足を運んだのがきっかけだ。しかし、「少しもおもしろくない。あのままだったら、プロにはなっていなかった。でも、小学校で先生からクラブ活動で、スナッグコルフがあるから、やってみたら-と誘われて。こちらはすごくおもしろい。全国大会へも出場できたし、あの経験が大きい」と振り返っている。

 プロを意識したのは中学2年。ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップを見学に行ったのがきっかけだ。「選手の皆さんが輝いていた。とにかく格好良かった。横峯さくらさんにあこがれました」。以来、毎日、練習場へ通い詰める。キーワードは、自宅から30分。

 「高校にはゴルフ部がなかったから、自宅から自転車で30分、トレーニングのつもりで自転車通学しました。そして、授業が終わり、急いで帰宅して、祖母や母が車で30分かかる練習場へ送迎してくれる。その繰り返しです」と語り、卒業後、研修生として所属した茨城・サザンヤードカントリークラブも自宅から30分の距離だった。

 「いろいろな仕事をやりながら、練習をさせていただきました。とりわけ、キャディーは重要なトレーニングと位置付けていた。いろいろな方とコミュニケーションをとることも社会勉強。それから、トレーニングになると、いつも走りながら、お客様へクラブを届けていました。私はすべて、プラス思考です」。

 ちなみに名前の綾女は、5月生まれでアヤメに由来する。「自宅でも栽培しています。努力はいつか実、と小さな頃から母が言い続けています。私もいつか、大きな花を咲かせて、母に車をプレゼントしたい」と瞳を輝かせた。

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