2016.10.7
忍耐・修正・進化 鈴木愛を支える3要素
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
スタンレーレディスゴルフトーナメント 東名カントリークラブ(静岡県)1日目
恐るべき修正力。鈴木愛がまたも、進化をみせた。最終18番。残り186ヤードの第3打を5UTで打ち、イーグルを決めた。「フェアウエーから、ギリギリ届くかぁという感触でした。もちろん、入ったか、入らなかったのかはわからない。ギャラリーさんからの、入った! という声もなかったし、ピンに当たって、ボールが飛び出したのかなぁと、キャディーさんと話していた。本当は、ワーイとやりたかったけど、グリーンに行ってから、イーグルだったことがわかったのですよ」。
今大会、各日にベストオブチャレンジ賞がある。バーディー以下のスコアをポイントに換算して、最上位選手に賞金50万円が。見事な1打で、特別賞と首位を引き寄せた。そうはいっても、調子が良かったわけではない。「前半、ショットが良くても、うまくプレーが、かみあっていなかった」。1オーバーのハーフターンでも、「休憩時間、上位のスコアが伸びていないことを確認した。よしっ、後半はひとつでも、ふたつでも伸ばしていこうと気持ちを切り替えながら、パッティング練習を軽く行ったのが良かったのかも」と振り返った。
10番で5メートルのバーディーパットを決め、勢いに乗る。2度目の制覇となった、日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯で培った忍耐力が生きた。わずかな時間を有効活用。そこでいとも簡単に修正したのだ。「前週、負けたのはやっぱり悔しい。今回はただ、勝ちたい。そういう強い気持ちでプレーします」。ちなみに、ベストオブチャレンジ賞は、「去年、一昨年といいところまで行って、手にできなかった。我慢していればご褒美がある、ということが改めてわかりました」と目を輝かせている。
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