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2016.10.9

逆転で今季2勝目 アンソンジュが示したプロ意識

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2016年LPGAツアー第30戦『スタンレーレディスゴルフトーナメント』(賞金総額6,750万円、優勝賞金1,215万円)は10月9日、静岡県裾野市・東名カントリークラブ(6,586ヤード/パー72)で、サスペンデッドとなった第2ラウンドの残りホールを消化した。36ホールの決着となった今大会は、通算6アンダーでアンソンジュ、イボミが首位タイに並び、プレーオフへ。1ホール目でアンがバーディーを奪い、今季2勝目をあげた。通算5アンダーの3位は福嶋浩子。2週連続のアマチュアVを狙った畑岡奈紗が通算4アンダーの4位タイに入り、ベストアマチュア賞を獲得した。(天候:曇り 気温:24.7℃ 風速:4.3m/s)

 勝負の行方を見極めるのが、超一流の証明だ。プレーオフ1ホール目、残り105ヤードの第3打。アンソンジュは迷わず48度のウェッジを選択した。「チャンスは1度だけ。きょうは、48度の調子がとてもいい。自信をもって打ちました」という。渾身のショットをピン右奥、1.5メートルにつけ、難なくバーディー。これには、イボミもなすすべがない。振り返れば、2012年のヨコハマタイヤゴルフトーナメントPRGRレディスカップで、アンはイにプレーオフで敗れ、悔し涙を流している。

 「あの時のことを忘れたといったら、うそになります。自分のミスで負けたのですから、リベンジという気持ちはなかったけど、ボミに勝ってとてもうれしい優勝でした」。もちろん、ハイライトは、勝負の決着をつけたプレーオフだが、約20分前も同じ18番でバーディーを決めている。「そういえば、あの時も、チャンスは1度、と思った。2メートルのバーディーパットは会心でした」と話した。

 チャンスは1度でいい-とは、さいとう・たかをの人気劇画、ゴルゴ13の名言として知られる。まるで、この日のアンも、スナイパーを連想させるほど、素晴らしい集中力を発揮した。「競技が9ホールに短縮されたことが良かったのかもしれない。天候の影響でしょうか、自病の首痛が少し出て、プロアマ戦からストレス性のアレルギーで体調が万全ではなかった」と打ち明けている。

 とはいえ、そんな体調不安を抱えた時ほど成績がいい。今季初Vのセンチュリー21レディスゴルフトーナメントでも、「左手首痛や、湿しんで調子は良くなかったです。でも、集中すればかゆみや痛みを感じない。怖いのは、終わった後。しっかりとケアを行って、残りのシーズンへ備えます」。

 表彰式では、隣にいた畑岡奈紗へ、「(日本女子オープン選手権競技で)優勝おめでとうございます、と声をかけました。今日は私の1組前でプレーしていたのを見たけど、プロのようでした。一緒にプレーできるチャンスがあれば、私も勉強させてもらいます」と語っている。ちなみに、アンは、高校2年時、アマチュアで韓国ツアーへ出場し、プレーオフで惜敗した。「アマチュア同士のプレーオフ。勝ったのは、パク・ヒヨンです」。かつては、アンもスーパーアマチュアだった。

 「アマチュアに2週連続で、優勝カップを掲げられたら…。プライドがありますからね。最後まで頑張れば、プロは負けないという気持ちでプレーした」と、元賞金女王は意気揚々と帰途についた。

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