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2016.11.18

大山志保、試行錯誤の毎日でたどりついた境地

<Photo:Masterpress/Getty Images>

大王製紙エリエールレディスオープン エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)2日目

 まだ安心はできない。6アンダー、ノーボギーで通算11アンダー、4位タイへ浮上した大山志保は、今回の優勝争いはもちろんだが、乗り越えなければならない問題があった。ツアー最終戦LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ出場で、義務試合をようやくクリアできる。優勝を飾っているものの、賞金シードは未確定状態なのだ。

 「休んだら終わり。ケガをせずに、乗り越えますよ」と意気込みを語った。2016年、自身にとって、「人生最大のパッティングに悩まされたシーズンでした」という。開幕戦前に出場した、2月のホンダLPGAタイランドでパッティングの不調に見舞われる。「3パットばかり。とにかく試行錯誤の1年でした。カウントしているわけではない。でも、パターを25本は替えたかな。今日も、チャンスがもっとたくさんあったのに、思うように決まらない。ただ、2日間、29パットで、今日はノーボギーだったから良し、としましょう」と前向きだ。

 とはいえ、「自分で判断すると、パッティングの調子は、かなり上向いてきたと思う。本当に悩みました。一度、つかんだと感じてもわずか1日で、それが正解ではなくなる。これがゴルフの奥深さ。もっとうまくなりたいと感じる。ゴルファーをやめたいと考えたことは、1度もない」と明かし、「イヤにならないのは、うれしいこと。悔しいことなど、私はコースへすべて置いていく」。

 気分の切り替えが、とにかくうまい。ちなみに、この2日間のラウンド中は、好調時のサインが出た。「知らない内に、歌を口ずさんでいたみたい。鼻歌程度です。どんな歌? 私のオリジナル。即興で詩とメロディーが思い浮かぶ」。さすが、感覚派だ。インプロビゼーションは、型にとらわれず、自由につくりあげる手法。音楽だけではなく、ゴルフにもあてはめてしまうところは、さすがコースのマエストロだった。

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