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2018.11.18

プロ初V 勝みなみの新たなる世界

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2018年LPGAツアー第37戦『大王製紙エリエールレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会最終日が11月18日、愛媛県松山市・エリエールゴルフクラブ松山(6,525ヤード/パー72)で行われ、通算20アンダーで勝みなみがプロ初優勝を飾った。4打差の2位は松田鈴英。また、アンソンジュが通算4度目の賞金女王のタイトルを確定させた。(天候:晴れ 気温:18.7℃ 風速:1.1㎧)

 思い通りにいかないのが、人生である。プロ初優勝を飾った勝みなみは、意外なことを口にした。「本当は泣きたかったです」。しかし、歓喜の波が次から次へやってくる。「なぜか、楽しいことばかりでした。うれしさが最高潮だったのは、ウイニングパットを決めた、あの瞬間だけ。それから徐々に冷めてきて、表彰式ではすごく冷静で次へ、と切り替わっていた」と独自の世界を表現した。

 第1日、14、15番でOBという状況から第3日、急上昇で首位タイへ並んだ。その勢いが最終日、さらに加速する。「朝の練習からパッティングの感触がとてもいい。ピンの近くによれば、カップインするかなぁ、と思っていた」。1番、残り132ヤードの第2打を9Iで2メートルにつける。楽々のバーディー発進で流れをつかんだ。前半、4バーディーを奪って混戦から抜け出し、後半も3バーディーを上積みする独走劇。「すごく楽しい18ホール。優勝はまったく意識しなかった。今シーズン初めての最終日、最終組でプレーすることも楽しみで仕方がない。とにかく、うれしいがいっぱいでした」と話した。

 15歳293日で成し遂げたKKT杯バンテリンレディスオープンのツアー初V。今回とどこが違ったのだろう。「プロになって気持ちが楽になりました。賞金がもらえます。頑張れば、返ってくる。技術面でいえば、パッティングがうまくなったと思います。ラインのイメージがパッと決まる。これは、試合に出続けていることで得るものです」と解説した。

 一方で、「4年前の優勝以来、ゾーンに入ったことがない。今回もあの気分を味わいたかった。パッティングではラインが浮かび上がり、ショットでは左上から、自分のスイングをのぞき込んでいる。見えないのに見えるように…。幽体離脱みたいですね」と笑っている。

 勝の優勝が起爆剤となり、黄金世代のムーブメントが巻き起こった。「私は私。人は人。そういうスタンスです。でも、(通算2勝目が)こんなに遅くなるとは思っていなかった」。やっぱり、真打ちは最後に決めるものだ。勢いに乗って迎える最終戦。「出場したかった」と控えめながら、ゾーンを体感する2度目のチャンスを宮崎で迎える。

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