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2016.11.27

final day プラスワン~小林 浩美~

<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images>

LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 宮崎カントリークラブ(宮崎県)最終日

 2016年を無事に駆け抜けた。LPGA会長・小林 浩美は安どの笑みがこぼれる。「出場選手がけがをせずに毎週、無事に終わることが何よりの喜び。今は、10代から40代まで幅広い層が切磋琢磨している。ツアー全体に活気があふれ、スリリングでエキサイトな戦いが続いた。内容がいい。レベル向上がはっきりと見て取れる」と総括した。

 そんな意味で最近、「ものすごくうれしかった」と明かすのは、大王製紙エリエールレディスオープン。テレサ・ルーがツアー新記録の通算24アンダーで優勝を飾った。「私が会長をお引き受けした際、心に刻んだことがあります。4日間、60台のスコアを毎日出すような選手が1人でも多く誕生すれば…。そういう環境づくりをしなければならない。よく、ハイスコアが出ると、やさしい、というイメージを受けるファンがいらっしゃる。そんなことはありません。今回、コースは攻めるポイントが大幅に限定されていた。にもかかわらず、予選カットが3アンダーと超ハイレベルだったことが、その証明です」と分析している。

 そのプロ・アマトーナメントの3番で、小林はホールインワンを達成。「ツアープロ時代を思い出し、ピンデッドに攻めた。でも、ちょっと引っ掛け気味…。それがうまく傾斜に助けられて、うまくカップインしました。それは、うれしいものです。40歳でツアーを離れたけど、それ以降、初めてだったから」という。

 17年は再び、自身が掲げた世界基準へまい進する。「選手ひとりひとりが、もっと数字を意識して、敏感になってほしいと思う。そのひとつが、年間平均ストローク。雨や風など、タフな環境まで含まれた平均値です。04年に米ツアーはアニカ・ソレンスタムが60台をマーク。残念なことに日本ではまだ、いない。平均ストロークに限らず、さまざまなスタッツを目標、反省の材料とすれば、個々のレベルアップが図れるでしょう。数字は自身の鏡です」。

 11年、会長へ就任。その年、忘れられない思い出がある。「めまいがひどく、立っていられない。プロアマ戦を1度だけ欠場しました。痛恨の極みです。その時から、より一層、体調管理を行い、毎日のストレッチや生ものは避けている。ある意味、ツアーへ出場している時の延長かもしれない。よく、皆さんが元気ですね-と声をかけてくださる。それが、私にとって、最高のほめ言葉。来年も、選手各自が内に秘めているいいものを、バンバン出せるような環境をつくります」と、ますますボルテージが上がっている。

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