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2016.11.27

ライオンハートで、キムハヌル公式戦初V

<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images>

 2016年LPGAツアー最終戦『LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』(賞金総額1億円、優勝賞金2,500万円)大会最終日が11月27日、宮崎県宮崎市・宮崎カントリークラブ(6,448ヤード/パー72)で行われ、キム ハヌルが通算9アンダーで逃げ切りV。日本ツアー通算3勝目を公式戦制覇で飾った。1打差の通算8アンダー、2位は、この日、66のベストスコアをマークした成田 美寿々が入り、3位に通算6アンダーの申ジエ。(天候:雨 気温:16.7度 風速:2.3m/s)

 ハーフターン。キム ハヌルの表情が和らいだ。「アウトコースでボギーが3つ。勝ちたいという気持ちが強く、朝からとても緊張していた。勝つことをあきらめたわけではありませんけど、インコースでは最後までベストをつくす。最終戦だから、もっと楽しもう、と切り替えたことが良かったと思います」。

 プレッシャーが軽減すれば、まるで別人。10番、残り110ヤードの第2打をPWで2メートルにつけ、この日、初バーディーを奪う。「後半から、スコアボードを見ないことに決めた。でも、見たいことを我慢する…。これって結構、大変です」と振り返った。13番では、4メートル、続く14番でも連続バーディーでアドバンテージを握る。今シーズン、最終日に崩れたことが多いキムとは、明らかに違った。

 「おそらく、最終18番、パーをセーブすれば勝てると思いました。ショットが良くて、第2打を3メートルにつけることができたけど、50センチのパーパットをアドレスする前、実は震えていたのです」と明かした。2日連続で、大会連覇を宣言していた、申と同組プレー。元世界ランキング1位は百戦錬磨の勝負の達人だ。

 「表にはみえない、いろいろなことがある。特に注意したのは、相手のペースでプレーしないこと。私はいつも余裕をもって! 心の中で繰り返しました」と話して、「私の人生で、きょうは最も長く感じた1日です」とも。公式戦初制覇で3年シードを獲得した。「長く日本でプレーできる権利をプレゼントされたのがうれしい。こうなると、日本ではホテルを転々とするのではなく、自分の部屋が欲しい。六本木に住みたいです」と満面に笑みを浮かべた。

 あすは、都内で韓国のヒップホップアイドルグループ、防弾少年団(BTS)のファンミーティングへ参加する。「とても楽しみにしていたイベント。これがあったから、頑張れたのかもしれませんね。大いに楽しんできます」とプラスアルファの秘密を、小さな声で話していた。

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