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2017.3.10

1st day プラスワン~葭葉ルミ~

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ 土佐カントリークラブ(高知県)1日目

 まずは、目指せ100万円。大会2日目15番にかかるドライビングディスタンス賞を、「狙います」と開幕前から宣言していた。葭葉ルミが通算2勝目とともに今シーズン、特にこだわりをみせるのが飛距離だ。誰よりも飛ばす。プロ、アマを問わず、ゴルファーの永遠のテーマだ。

 今季はLPGA創立50周年。さまざまな新しい試みが行われているが、そのひとつにLPGA会長・小林浩美が各選手へ訴えるのが、「数字にこだわれ」だった。いち早く反応を示したのが葭葉。「部門別のランキングが細分化される。公に発表される前に、それとなく耳にした。オフのテーマは飛距離と決めました」と話す。

 では、いったいどんなトレーニングをしたのだろう。まずは、室内でスイングなどをチェック。同時にバットで、素振りを繰り返す。「一振り入魂。常に全力でバットを振る。これを続けていくと、ヘッドスピードが上がる。おかげで、去年は43m/sが45m/sになった。15ヤードは飛距離が伸びたと思う」。結果はすぐに表れた。開幕戦のドライビングディスタンスは、262.13ヤードと堂々の1位。「シーズン終了後にも、トップ5には入りたい」とヤル気をみなぎらせている。

 その一方で、「出会い、それから人の縁を大切にしたい」とも。特にプロアマ戦は、スポンサーをおもてなしする、これまた重要な仕事だ。15年の日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯。葭葉はプロアマ戦で開催コースのパサージュ琴海アイランドGCの関係者とプレーした。それが縁でここ2年間のオフは、同クラブに約1カ月間の合宿を行うように。「素晴らしい環境。いろいろとお世話をしてくださいます。ぜひ、もう1度、パサージュさんでトーナメントを開催してほしい。そして、優勝したいと思う」と言葉を弾ませた。

 大会最終日、24歳の誕生を迎える。「私は忘れていたのに……。でも、仲間が7日にサプライズのパーティーで祝ってくれました。心からありがたいと思った」。しみじみと語った。ちなみに、優勝を飾れば、生涯獲得賞金が1億円を突破する。昨年の今大会2日目に、右足首を骨折するアクシデント。苦境から1年を経て、幸せの予感が漂ってきた。

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