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2017.3.11

2nd day プラスワン~酒井 美紀~

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ 土佐カントリークラブ(高知県)2日目

 東日本大震災から11日で6年が経った。福島・いわき市出身の酒井美紀は、現況を、「復興は進んでいる。ただ、海岸のあたりが…。かつての賑わいはありません。殺風景というのか、お店がしまっていて、ガランとしている」という。その一方で、時間が経ったことで、さまざまなところにひずみが表れた。「自宅のドアが閉まりづらくなった。街を歩いていると、電信柱が傾いていたりしている。震災直後にはなかったことが、いろいろとあります」。

 また、父が経営する練習場でも、「ボールを供給するマシンがつまりやすくなることが最近、結構ある。これもまた、震災の衝撃がだんだん出てきたのかもしれない。あれだけの災害があったわけですからね」と、タメ息を漏らした。午前7時、黙とうを捧げると、気持ちを新たにこの日のスタートに備えた。

 元来がスロースターター。春後半から夏場にかけてグンと調子を上げていくタイプだ。しかし、16年は開幕から4戦連続の予選落ちを喫するなど、不振にあえいだシーズンだった。「年々、飛距離が伸びてきた。そろそろスタイルをチェンジしてもいいなぁと感じて、スイングを変え、新しいことに取り組んだ。攻めのゴルフです。ひとつひとつは悪くない。でも、かみ合わずスコアが出ない。皆さんにご心配をおかけしました」。

 賞金ランキングは42位。TOTOジャパンクラシック、LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップなどの出場権をえることができず、こだわってきた連続出場試合記録が途切れた。「改めて、表(純子)さんの偉大さがわかりました。今年はまた1から出直しです」。さらには、年末に所属先へあいさつに赴くと、「あやまらなくていい、と励ましてくださった」と明かす。

 ということで、17年は原点回帰がテーマ。「私は感覚でプレーする。だから、体にその感覚を徹底的に叩き込まないといけない。オフは多くて日に1000球。少ない日でも500球を打ちこんだ。それから、体幹のトレーニングを十分に行った」。

 毎年、この日を迎えるたびに思い出すのは、「福島の家族と1週間、連絡がとれなかったことです。久しぶりに帰宅した際、母から『地震が起きたら、まず、靴を履け』といわれた」と話している。3月11日、ゴルフができる幸せを再び、かみしめていた。

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