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2017.4.15

上田桃子版・人生最大の決戦 『気持ちで戦う』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2017年LPGAツアー第7戦『KKT杯バンテリンレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)が15日、熊本県菊池郡菊陽町・熊本空港カントリークラブ(6,452ヤード、パー72)で大会2日目が行われた。地元ファンの大声援を受け、上田桃子が通算5アンダーとスコアを伸ばし、単独首位を守った。1打差の通算4アンダー、2位は西山ゆかり。通算3アンダーの3位タイに申ジエ、永井花奈がつけている。(天候:晴れ 気温:22.2℃ 風速:4.5m/s)

 ゴルフ人生最大の決戦。上田桃子はムービングデーのこの日も、首位を守った。  

 「ずっとバーディーチャンスがあっても、なかなか決まらない。でも、いい締めくくりができた」。18番。4UTの第2打がグリーンをオーバーした。しかし、アプローチで約15センチにつけ、楽々とバーディーを。「最終ホールのショットはすべて納得ができるもの。気持ちが入っていた」と振り返った。

 大会1日目を上回る大ギャラリーを引き連れてのラウンド。「想像以上でした。きょうから、優勝してよ-。まだ、2日目にもかかわらず、そんな声が飛んでくる」と独特のムードが漂う。1、4番でバーディーを決めたが7、8番で連続ボギー。「いろいろなことが頭の中を巡っていた。追われるプレッシャーより、声援に応えたい。去年の今頃に比べたら、考えられない状況ですからね」と説明した。

 ただ、悪い流れを断ち切ったのは、勝利への執念。9番で4メートルのパーパットをねじ込んだときは、「理屈がどうこうじゃない。気持ちよく後半へ入りたかったから」。一時は西山に並ばれたものの、結局は1打差をつけてホールアウトした。「皆さんがパワーをくださる。一緒に頑張っていく。ホームの力をエネルギーにできればいい。最後は笑って終わりたいから」。

 その意味では、単独首位で最終日を迎えることは大きい。「1打を縮めるために毎試合、苦労している。アドバンテージです。ここまで来たら、気持ちで戦うだけ。それだけを考える」と締めくくった。絶対に落とせない。負けられない。そんな状況を自ら演出した上田。これぞプロ冥利というものか。

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