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2017.4.21

ビューティフルカムバックウィン! 野澤真央がステップアップツアー初優勝

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

 2017年LPGAステップ・アップ・ツアー第3戦『パナソニックオープンレディース』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)の大会最終日が、千葉県野田市の千葉カントリークラブ 野田コース(6,512ヤード/パー72)で行われた。3位からスタートした野澤真央が68をマークし、通算7アンダーでステップアップツアー初優勝を飾った。この日のベストスコアとなる65を叩き出した小野祐夢が通算6アンダーで2位。2日目まで首位をキープしていた鈴木麻綾は3位に終わった。(天候:曇り 気温:16.2℃ 風速:1.6m/s)

 「半分諦めました」と13番でダブルボギーを叩き、自ら流れを止めてしまった野澤真央。ハーフを終えてトップに並んでいたが、このダブルボギーで通算3アンダーと後退。15番ティーで速報ボードを確認すると「トップは6アンダーだと思ったら5アンダーだったので、“まだ2打差、残り4ホールで半分バーディーを獲ろう”」と落ち着きを取り戻し、15番で3mを沈め、バーディー奪取。「16番ティーの隣が18番グリーンなんですけど、その時(小野)祐夢の組で、歓声が2回上がったので確実に6アンダーになったなって思った」。その16番でもバーディーを奪うと、17番も4mを沈め3連続バーディー。「18番ではティーを挿す手が震えてました。ティーショットをスプーンで大ダフリして、6番アイアンで刻んで、3打目を75ヤードの距離に残したんですけど、ピン右3mぐらいに付きました。さすがに心臓バクバクでしたけど、右カップ内側に信じて打ちました」。15番ホールから怒涛の4連続バーディーを奪い、見事な逆転劇でステップアップツアー初優勝を飾った。

 昨年のステップアップツアーでは、18試合中16試合に出場し、ステップアップツアーの獲得賞金ランキングは2位。昨年の本大会でもそうだったが、幾度も優勝争いを繰り広げ、初勝利の壁を破れなかった野澤。その当事者しか分からない苦しみは、18番のバーディーパットを決めた瞬間の母親の涙が物語っていた。「あれだけ苦しんだのに実感ないってこういうことなんですね。でも、まさかあそこから勝てるとは思わなかった」。後半の6ホールで、昨年とは違う成長した野澤が垣間見えた。

 「今年の目標はもちろんステップアップツアーの賞金女王です。1勝すれば流れも変わると思う。今年はショットも安定しているので、この安定感を1年間保ちたい。昨年苦しんだ分、喜びたいけど、これで浮かれると次につながらない。優勝の仕方が分かった上での2勝目は難しいと思うけど、来年からレギュラーツアーで活躍したいので、今年はステップアップツアーで頑張ります」。昨年、苦しみ続けてようやく掴んだ初優勝だが、野澤のステップアップツアー賞金女王獲得への道は始まったばかりだ。

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