新アイアンが見つかった　走れ、チュティチャイ

＜Photo：Chung Sung-Jun/Getty Images＞

　2017年LPGAツアー第14戦『ヨネックスレディスゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)が6月2日、新潟県長岡市・ヨネックスカントリークラブ(6,423ヤード／パー72)で開幕する。1日はプロアマ大会が行われた。

　あれから1年。ディフェンディングチャンピオンのP.チュティチャイは今シーズン、予選通過がわずか2回とスランプが続いている。ところが、さすがは微笑みの国のトッププロ。にっこりしながら、「今週は大丈夫。ようやく戦える態勢が整いました。心配はいりません」と言葉を弾ませた。「成績が上がらなかったのは、アイアンを選びに手間取っただけ。シャフトなどが合わなかった。でも、きょうの感じならいい。手応えがある。去年、優勝した相性がいいコースですから、素晴らしいイメージが湧いてきます」とボルテージが上がっている。

　さらに、改めて優勝とはどんなものか－を思い出したそうだ。「勝ったことで、スポンサーがついた。それ以上に私がうれしかったのは、たくさんのファンに、チュティチャイさんと呼ばれるようになったことです。もし、2位だったら、そうはいかないでしょう。おかげで友だちがたくさんできました」という。

　本名はポラニ。ところが、ニックネームで呼ばれることが多い。「ウィンで通っています。タイ語で走ることです」。これには、こんな理由があった。母サヤンさんは、銀行員時代、実業団チームでマラソン競技を。「母は、今でも、たくさんの大会へ出ています。実は、私がおなかにいた時も、それに気が付かずハードな練習をしていた。何かアクシデントがあれば、流産した可能性もある。それで、ウィンちゃんと呼ばれるように…」。とっておきのエピソードを披露してくれた。