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2017.7.7

妥協点をつくって2位 上田桃子が新発見

<Photo:Matt Roberts/Getty Images>

ニッポンハムレディスクラシック アンビックス函館倶楽部 上磯ゴルフコース(北海道)1日目

 結果オーライ。上田桃子が新たなスタイルを発見した。「前半の9ホール、ショットが良くなかった。なんじゃ…と思ったぐらいです」。しかし、1番でグリーンのカラーから4メートル、続く2番では、右ラフから60度でチップインを決め、連続バーディースタートを切った。さらに、前半最後のパー5、9番でも2オンに成功して、3つ目のバーディーを奪う。

 「プレー中、考えていたのは、ショットがいまひとつでも、スコアがつくれる。ある程度、妥協点をつくればそれなりにプレーできた。我慢していたら、徐々にショットの調子も上がってきて…。きょう、ホールアウトしてとてもうれしかった。先週の成果が出たと思う。特にパッティングで、ずっとスライスラインが入っていなかった。今は、ヨシッという気持ちかな」。

 オープンウィークの前週は、パッティング練習だけに重点を置いた。「ショットもやりたい。でも、背中を痛めているから、まだ我慢と言い聞かせた。だけど、パッティング練習だけといっても、試合を想定したものだから、ものすごい集中力が必要です。終わったら3、4時間経っていた。その成果が、きょう出たと思う」と説明する。

 24時間、ゴルフから離れない。離れられない-が上田の流儀だ。「何も考えずにプレーしたのは、アマチュアまで。私は、そう思う。よくゴルフから離れて、気分転換をしたら、といわれるけど、何か不安を抱えてモヤモヤしているよりも、ゴルフの本題をおしゃべりしていた方がすっきりする。正直にいうと、ゴルフから完全に離れる方法って、私にはわかりません」。プロゴルファーである以上、働き方改革などありえない。

 その真摯な姿勢に頭が下がる。すべては優勝するための準備。完ぺきを求めれば求めるほど、悩みはつきない。だからこそ、妥協点をつくることも必要なのだ。

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