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2017.8.19

達観と洗心 藤田さいきが目指す静かなるV

<Photo:Matt Roberts/Getty Images>

CAT Ladies 大箱根カントリークラブ(神奈川県)2日目

 大会2日目、ノーボギーのラウンドはわずか4人。首位から2打差の4位タイで最終日を迎える藤田 さいききも、その1人だ。1番からバーディー発進。4番で6メートル、6番では13メートルのバーディーパットを沈めるなど、前半だけで急上昇した。ところが、「後半は11番で、1メートルのバーディーチャンスをモノにできなかった。あそこで入っていればもっとスコアを伸ばせたかもしれない。でも、このコースはボギーが出る。ノーボギーのラウンドはラッキーだと思います」と前向きだ。

 31歳。年齢からしてみれば、これからが円熟期へ向かう頃だ。ところが、意外な話が飛び出す。「試合に出すぎだ、と周囲からいわれる。確かに、まだそれほどの年齢ではないかもしれない。でも、子供のころから、ずっとゴルフに取り組んできた。そういうことを考えると、ベテランでしょう。今年は、大荒れする感じはない。それがずっと続いているから成績が安定しています」と分析した。

 他でも、「早めの就寝。夏場の練習ラウンドはごく控えめに、といった感じでしょうか。試合で全力を出し切れるような調整を、心がけている」という。一方で、「実は毎試合、クラブを何か替えている」とも。前週は1Wとウッド、今週もウッドをチェンジした。「1年かけて、試合ではどのクラブがベストかを選び出すのも今年のテーマです」と明かす。そうはいっても、「プロゴルファーでいる以上、勝つことを忘れてはいません。最終日は、一か八かでしょうね。楽しみです。優勝争いができることは、プロとして幸せだと思う」。淡々と語った。

 テクニシャンでクール。しかし、「私、京都が好きです。センチュリー21レディスゴルフトーナメントの試合前、そうだ、京都行こう-ちょっと足を延ばした。渡月橋の景色をみながら、心を洗ってきましたよ。もちろん、箱根も小学校6年ではじめて来てから、好きな観光地のひとつ」と付け加えた。

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