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2017.8.24

1st day プラスワン~岡山絵里~

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ニトリレディスゴルフトーナメント 小樽カントリー倶楽部(北海道)1日目

 ホステスプロ初体験。「特別の試合のような気がします。きょうは、1Wの調子が良くなり、楽にプレーできました」と大会1日目の印象を話した。ちょうど1年前の今大会。所属契約のオファーを受けたという。「一生懸命やっていれば、ちゃんと見てくださる方がいます」と肝に銘じた。

決して、派手ではないものの、玄人好みというか、応援したくなるような不思議な雰囲気をもっている。ところが、「人見知りですから」。とっつきやすいタイプではない。質問の答えも、極めて簡潔。たとえば、好きな食べ物の問いには、「赤身です」で終わる。実はこれ、マグロのことではなく、肉の赤身のことだった。そんな具合だ。

 今季、忘れられないシーンがある。ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップだ。天国と地獄の4日間。首位発進、初のインタビュールームで会見を行った。ぎこちなさそうにマイクを握り、プロ2年目だけに、それがとてもういういしい。一方、強烈なインパクトを受けたのは最終日、クラブハウス玄関わきで、車を待っている姿。漫画・あしたのジョーのラストシーンをほうふつとさせた。

 椅子に座って灰になる、伝説のひとこま。あまりに痛々しく、でも、そっと声をみた。「ノー・バー・ディー」。切れ切れに絞り出すと、また深々とうつむく。この選手は絶対に強くなるなぁ、と感じた。幼少時から、プロゴルファーになることだけを夢見て、ひたすら精進を。「人生でもっともうれしかったことは、プロテストに合格した日です」と話す。もっかのテーマは、「より我慢強くなること」だ。「いつも忍耐と言い聞かせ、去年よりも自分では我慢強くなったと感じる。だけど、成績やランキングへ、つながらない」と分析した。

 そんなストレスに耐える毎日を送る。では、どういったことでストレスを解消しているのか。「動画で大食いのシーンを見ます。おいしそうに食べているし、見ていて、とても気持ちがいい。あとは、イラストを描くことが好き。鉛筆でさっさっと…。私は物欲がないから、その程度でしょうか」と申し訳なさそうに教えてくれた。ウエアもシンプルな単色を好む。もっとも好きなカラーは、「さわやかだから」と青をあげ、逆に「子どもの頃から、自分自身でピンクが似合わないと決めつけている」。

 独自の思考が次々に判明した。21歳ながら、奥が深い。ちなみに、自身の三種の神器のひとつには、チョコレートが。「子どもの頃から毎日、食べている。きょうのラウンドでは、ビター系を選んだ。おいしかった」と、わざわざ現物をキャディーバッグまで走り、見せるためにとってくる。さりげないやさしさに心が洗われた。これがホステスプロの心意気だ。

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