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2017.8.25

2nd day プラスワン~仲宗根澄香~

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ニトリレディスゴルフトーナメント 小樽カントリー倶楽部(北海道)2日目

 まっすぐな性格だけでは通用しない。いい人だけでは稼げない。レイモンド・チャンドラー風に表現すれば、こうなる。ここ3戦は連続予選を喫したが、今大会は開幕前から雰囲気が違った。個人契約する青山充コーチが初めて、キャディーを。かつて、JGTO・青木功会長が米ツアーを転戦していた際、7シーズン、コンビを組んだことがある。「まっすぐな選手。練習場ではとてもいいのに、試合で成績が残せないと打ち明けられた。勝負の偏差値をあげるのに、少しでも役に立てればいい。それで今回、キャディーをつとめることになった」という。

 大会1日目は2オーバー、60位タイ。しかし、2日目は3バーディー、2ボギーで31位までジャンプアップした。「青山コーチの指導を受けるようになったのは、今年3月。スタジオでいろいろみてもらい、じっくりと話し合った。2度、3度と重ねるうちに、この方に教えていただきたい。心から信用できると思いました。ここ数年、1人でゴルフと向き合ってきて、限界を感じて…。調子が悪いときに、そこから抜け出せない。良くなっても継続できない、の繰り返しです」。

 さらに、意外な一面を明かす。「自己分析をすると、気持ちの波が大きい。ラウンド中も、喜んだり、落ち込んだり、心の中で葛藤している。でも、外見には出ないようです。ゴルフは、人間性がストレートに表れる。それから、同じ状況が2度とないことが魅力。一期一会の精神が養われる。人間形成の意味でも奥が深い。だから、楽しいのでしょう」と続けた。

 あこがれは、不動裕理。「不動さんにあこがれて、ゴルフを始めました。絶対的な強さ。どうしたら、あそこまでになれるのでしょうか…」と自問自答の日々を送っている。昨シーズン、レギュラーツアーへ挑戦する一方で、ステップ・アップ・ツアーのユピテル・静岡新聞SBSレディース、日本臓器製薬ABC杯で連勝を。それも、ただの2勝ではない。わずか1週間で2勝は、それこそギネス級-と話題を集めた。

 ゴルフに一直線のスタイルだけに、気分転換、趣味をたずねると、しばし沈黙。「趣味を探しています。気分転換は、食事をして睡眠をとることでしょうか」という。チャンドラーの世界のフィリップ・マーロウは、「自信があるなら、強がりをいうことはない」との名言がある。取材中、こちらが申し訳ないと感じるほど、すべてが控えめだった。チャンスは、列車と同じ。いつだって、次が来るものだ。あすからの決勝ラウンドに備えるため、入念な準備を整えた。

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