2017.8.27
ハラハラドキドキ 申ジエ、今季初優勝
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
2017年LPGAツアー第25戦『ニトリレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会最終日が8月27日、北海道小樽市・小樽カントリー倶楽部(6,548ヤード/パー72)で行われ、通算10アンダーで申ジエが今季初優勝を飾った。2位は通算8アンダーのベイブ・リュウ。(天候:曇り 気温:24.8℃ 風速:4.1m/s)
百戦錬磨の勝負師でも、時にはあせることもあった。3日目までの精度が影をひそめる。終わってみれば、2打差をつけたが、ピンチの連続。「前半は、風の計算を何度も間違った。それから、今年は優勝経験がない。これほど、優勝することが難しいことを初めて知りました」と、フウーッとため息をつく。それほど、長い1日。
圧巻はコース最高難度の16番だった。リュウと首位を並走し、「ここが勝負」と自分へ言い聞かせた。残り220ヤードの第2打は、「できればグリーンへ乗せたい。無理でも、グリーン左のバンカーに入れる作戦。でも、ラフで止まってしまうとは想定外です」。残り17ヤードのアプローチは下りで、極めて難しい。が、60度で2メートルにつけ、きっちりとパーセーブ。思わず、ガッツポーズが飛び出した。
「左足がバンカーで、右足がラフ。アドレスから集中力が高まった。気をつけたのは、大きなスイングで柔らかく打つ。それだけでした」。これぞ、元世界ナンバーワンのテクニックである。ただし、離れ業といえば、最終18番。「第2打は、グリーンオンすればいいと考えた。リスクを回避して、2パットで私が優勝だから…」。ところが、17メールのロングパットは、見事にカップインし、バーディーフィニッシュで優勝へ花を添えた。そうはいっても、「信じられなくて、知らないうちに万歳をしていた。今日学んだのは、ゴルフはわからないスポーツ。それから、すごくおもしろいスポーツ、だということです」と言葉を弾ませる。
イボミの今季初Vに刺激され、「自分に活を入れ直した。うれしいのは、(今日の優勝で)LPGA50周年のアワードへ出席できることです」と満面の笑み。恐るべき集中力と、勝利への執念を感じた申の4日間だった。
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