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2017.9.12

Pinkの白戸 しなやかで美しい-が究極 

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
LPGAレジェンズチャンピオンシップ KRYカップ 周南カントリー倶楽部(山口県)

 チェンジ‼ レジェンズツアーが変わった。意識したのは、レギュラーツアー。「客観的にみて、レジェンズが地味に感じる。スポーツって、見た目の印象が大事。活性化を提案した」と教えてくれたのは、白戸由香だ。視覚へ訴える。選手間でアンケートを実施し、テーマカラーを決め、全員で大会を盛り上げようとなったそうだ。この日のプロアマ大会では、ピンクを基調にしたウエアを着用。ゲストの各氏が、「すごく華やいだ」と好評だった。

 レジェンズツアー6勝は、最多記録。今シーズンも好調で2勝をあげている。有力なV候補の1人だ。「ゴルフは1打、1打の積み重ね。どんな状況でも、最善をつくしているだけです。ただ、ここまでの試合を振り返ると、結果が出すぎていると感じる。すごく調子が良かったとか、そういうことはありません。でも、ひとつだけあげれば、ここでという場面で、パッティングが決まる。特別なことはしてはいないのに…」という。

 「レギュラーツアーへ出場していた頃は、それこそ、結果を残すことだけにシャカリキでした。それが、レジェンズで各時代の先輩方と深く接することができて、またまたゴルフの魅力を再発見。気持ちが楽になり、新しいところで花を咲かせることができた。心から、皆さんに感謝しています」と語っている。目指しているのは、しなやかで柔らかいスイング。

 2015年、アリナミンVカップで優勝を飾ったことが、きっかけだ。大会前、左腰が痛みだして、左足を地につけることもできない状況に陥った。「病院へ行きました。そうしたら、すごいトレーナーがいらっしゃった。出場できたことだけでも幸運なのに、優勝まで…。以来、メニューをつくっていただき、負荷をかけずにトレーニングを行っています。わかりやすくいえば、バランスボールなどを使い、体幹をしっかりさせる。続けていると、軸というか、自分の中心がわかった」と前置きし、「当然、スイングだって変わります。パッティングもしなやかな動きが必要でしょう」。

 さて、今大会のポイントを質問すると、やはり、「バミューダグラスだと思う。グリーンが小さいうえに、ラインを読むことがとにかく難しい。今夜、知恵熱が出そうなぐらい」ときっちりと、下げまでつけるのが、ベテランの妙だろう。こんなコメントが飛び出すのも、スイングだけではなく、脳も柔軟性がある証か。

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