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2017.9.15

final day プラスワン 斉藤裕子

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
LPGAレジェンズチャンピオンシップ KRYカップ 周南カントリー倶楽部(山口県)

 プロゴルファーは9月生まれが多い-といわれる。以前から選手間でささやかれることだが、本当だろうか。データを調べてみた。確かに、そうだ。9月誕生会員は104人で最多。続いて、11月の103人、8月が96人と続く。

 今大会1日目、13日が50回目のバースデー。LPGA創立の年に生を受け、ともに人生を送る。「協会が、何十周年というとき、私も節目を迎える。一緒に動いているんだ、と感じています。プロになったのが、23歳。年2回、プロテストがあった、最後の受験組です。高校を卒業するまで、14歳からクラブを握っていたけど、教職につきたかったから、大学進学など、さまざまな選択肢がありました。卒業後は1年間、アマチュアの試合へ出て、19歳で研修生になった。バブルの絶頂期でゴルフ場は、どこも手が足りない。毎日、キャディーの仕事」と遠くを見ながら話した。

 2日目の競技終了後、1時間、2時間…。出場選手がひきあげても練習をしている。「どうしても出場したい試合があります。来年、新規の大会。予選から挑戦しなくてはならない。目標があるから、頑張ることができます」。18年、米国で全米女子シニアオープンが新設される。「コーチから、チャレンジしなさい」とすすめられた。コーチとは、アニカ・ソレンスタムを指導して一躍、有名になったピア・ニールソン。02年、来日し講演会を開催した。「この方に教えていただきたい」とコンタクトを取り、返信が来るまで1カ月かかったという。「メール攻撃。ただ、当時は英語がダメだったから、皆さんにお手伝いしてもらって、でした」。

 「03年から指導を受けた時は、アメリカにいた、福嶋浩子さんが通訳を。助かりました。だから、去年、福嶋さんがツアー初優勝した時は、自分の初優勝よりもうれしい。私が初めて、コーチに教わった時は、ものすごく調子が悪かった。それが翌年、優勝。あの出会いがなかったら、今の私はない。今年、グリーンアカデミーカップで優勝できたことも、ずっと指導を受けてきたからだと思う」。

 レジェンズツアー開幕戦は、たにひろえと5ホールのプレーオフに持ち込まれた。「プレーオフは、終わりなき戦い。エネルギーがものをいうと、いつもコーチが話していた。だから、どこまでも行く。気力が萎えず、その心構えでいられた。レギュラー、ステップ、レジェンズとすべてのツアー優勝がひとつの目標だったから、とてもうれしい。だから、次はアメリカです」。

 気分転換は、ゴー・ウエストだ。「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへ行くことが楽しい。年間パスをもっている。さまざまなアトラクションでリフレッシュ。USJだけは、1人だけで、思い切って楽しむ」と、非日常に浸ってリフレッシュする。意外な一面を知った。また、ニックネームはサリーちゃん。これまで、横山光輝の漫画、魔法使いサリーに由来する-が、業界の定説だった。でも、「先輩から、さりげなくいいスコアを出すね、といわれた。同じことをいわれるうちに、さりげなくが、サリーになった」。何事も調べて、わからないことは聞いてみる。LPGAのトリビアは、いかがでしたか。


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