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2017.10.7

吉田弓美子、ニュースタイルで進化中

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

スタンレーレディスゴルフトーナメント 東名カントリークラブ(静岡県)2日目

 トッププロの自覚が、吉田弓美子へエネルギーを注ぐ。プレー中、なにげなくスコアボードを見ると、「アッ、大変」。上位には日本人選手がいない。大会をもっと盛り上げなくては-と必死に。アマチュア時代から慣れ親しんだコースだ。ましてや、ここ3戦、予選落ちという状況である。「残業をやりたくても、できない。うーん…」と複雑な心境を明かした。でも、気合が入った後半で一気にスコアを伸ばす。最終日は、最終組で優勝争い。今季、2勝目が視界に入った。

 現在、パッティングに試行錯誤の毎日が続いている。「きょうの前半は、いいところもあったけど、かみ合わない。そんな感じでした。でも、9番のティーショットがとてもいい。パッティングは、なかなか良いフィーリングでストロークできていたし、カップに入る、入らないは、運が左右するから」という。

 ファンなら、おわかりのはずだが、吉田はパッティング時、順手でグリップを握っていることにお気づきのはずだ。「クロスハンドでストロークすると、右肩がかぶってくる。スライスラインがうまく打てない。だから、いい機会でもあるし、16年ぶりに順手へ戻してみようと思った。試せるものはすべて試す」。現状に満足せず、完成形をつくらない。常に進化を求める。

 「最近、世代交代といわれ始めている。確かに、若返った感じがします。客観的に判断すると、今は言動や行動。それからゴルフがとてもおもしろいと思う。自分もあの頃は、こうだったかなぁ、と振り返ると、ちょっとわかりませんけど…。とにかく、いい仕事ができる環境だと痛感しています」。しみじみと語った。何やら、大ベテランのような口調だが、吉田はまだ30歳。これからが、勝負の時だ。

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