1. ホーム
  2. ニュース&トピックス
  3. 悪夢を払しょく 藤本麻子、2勝目の決意

2017.10.20

悪夢を払しょく 藤本麻子、2勝目の決意

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2017年LPGAツアー第33戦『NOBUTA GROUP マスターズGCレディース』(賞金総額1億8,000万円・優勝賞金3,240万円)が10月20日、兵庫県三木市・マスターズゴルフ倶楽部(6,507ヤード/パー72)で大会2日目が行われ、65をマークした藤本麻子が、通算8アンダーで単独首位に立った。1打差の通算7アンダー、2位は申ジエ。通算6アンダーの3位タイグループは笠りつ子、畑岡奈紗、上田桃子がつけている。(天候:曇り 気温:17.5℃ 風速:2.7m/s)

 65で一気に首位。藤本麻子が会心のプレーを披露した。8バーディー、1ボギーの内容。前半のアウトでは、30をマークした。「9ホールで5アンダーまでは記憶にあるけど、6アンダーは…。おそらく、自己ベストです(※実際は自己ベストタイ)」という。ただし、このコースは、「かなり苦手でした。こんなにバーディーがとれるなんて、信じられない。やはり、雨の影響でグリーンにボールが止まるからでしょう」と控えめだ。そうはいっても、好調の要素は、「ティーショットが良かったからだと思います。去年まで、今大会は晴天でグリーンがとても硬い。私は、フェアウェイキープ率が良くないから、どうしてもラフからの第2打が多いです。となると、これほどチャンスはつくれない。ピンを狙っていけたからですね」と分析していた。

 2週前のスタンレーレディスゴルフトーナメントでは、3打差をつけ、首位で残り2ホールを迎えながら、よもやの逆転負けを喫している。「あの時、最終日のスタート前、トップとは4打差があった。だから、とにかく行くしかない。だから、スコアを気にせず自分のプレーに徹しようと、キャディーさんへ『スコアボードを見ない』と宣言した。結局、それがいけなかったかもしれない」と改めて振り返った。

 さらに、「しばらく、ショックが続き、眠れなかった。ウトウトしても、17番で穴にボールがはまった映像が出てきて、ハッと目が覚める。でも、たくさんの方から、励ましてくださった。特に、(上田)桃子さんから、『私は今年、故郷の熊本で、もっと悔しい思いをしている』。そんなメールをいただいて…。気持ちを切り替えることができた」と話した。

 とはいえ、悪夢のような状況へ目をそむけるのではなく、冷静になった状態で、もう1度、状況を分析したことが藤本の素晴らしい成長だ。「あの時と同じ場面はこないでしょう。でも、状況をわからずに、優勝では-次の優勝争いで苦労します。最終日のバックナインで、自分の位置をしっかりと把握。勝つためには、相手はもちろん、プレッシャーとも戦います」。

 明日からの決勝ラウンドで、どんなプレーができるのか。負けに不思議な負けはない。リベンジのチャンスがこれほど早く訪れたのは、藤本がよりたくましく成長した証だ。

このニュースをシェアする

記事検索記事検索ARCHIVE

年を選ぶ arrow
月を選ぶ arrow
カテゴリ arrow
search検索