2017.11.3
怒涛の4連続バーディー 畑岡、一気に首位発進
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
2017年LPGAツアー第35戦『TOTOジャパンクラシック』(賞金総額150万ドル・優勝賞金22万5000ドル)が11月3日、茨城県小美玉市・美野里コース(6,608ヤード/パー72)で開幕した。晴天、微風という絶好のコンディション。大会1日目は好スコアが続出した。6アンダーで首位に立ったのは、畑岡奈紗、鈴木愛、藤田さいき、連覇を目指すフォンシャンシャンなど7人。(天候:晴れ 気温:20.5℃ 風速:1.3m/s)
またも、終盤のバーディーラッシュ。畑岡奈紗が地元・茨城のファンへ凱旋御礼ともいえそうな、素晴らしいプレーを展開した。6バーディー、ノーボギーのラウンドに、「90点」という自己採点。14番、残り139ヤードの第2打を、ピン右3メートルにつけ、後半初のバーディーを奪うと、勢いが止まらない。15番で右奥5メートルを。そして、16番では左奥13メートルからという離れ業だ。17番はショットが冴え、1メートルをきっちり沈める。
こんなことがあった。「そろそろ、入れろよ」とキャディーからゴーサインが。入れろとは、ギアのことだろう。14番の第2打の後、畑岡は、「怒られるのもイヤですからね」と期待に応えた。加えて、「地元は本当にありがたいです。プレー中、声援に励まされた」。大会1日目は、アリヤ・ジュタヌガーン、ミシェル・ウィーと同組だった。世界でも名うての飛ばし屋が相手でも、冷静にチャンスを待つ。
「特に、アリヤは、アイアンでティーアップをしない。ティーショットは、地響きが聞こえそうなほどの迫力がありました。だから、たとえ、飛距離の差をつけられても、気にならない。自分のプレーに徹することだけ」。ショットも当然だが、畑岡はパッティングも冴えていた。「ロングパットが良かったと思います。距離感をきっちりと合わせて、決めたポイントに打ち出すことができた」と自身のプレーを分析。
今大会は自宅から通勤している。「とてもリラックスできる。ただ、少しのんびりしてしまいそうなので、そこは試合があることを忘れないようにします。自宅で、犬から遊ばれすぎないようにしないと…」とうれしそうに語った。一方、きっちりと数字の目標を立てるのも、畑岡流だ。初出場ながら、「まずは、2ケタアンダーが目標です。去年の優勝は13アンダーですから、同じぐらいはいきたい。でも、コースコンディションなどを考えると、15アンダーは-と思っている」。
台風のために、2週連続で最終日がキャンセルとなり、いずれも2位タイで終わった。「天気が気になるけど、今回は大丈夫でしょう。やはり、晴れの日のプレーは気持ちがいい」と晴れ晴れとした表情だ。
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