2017.11.10
福田真未、鷹に学んで首位発進
<Photo:Matt Roberts/Getty Images>
2017年LPGAツアー第36戦『伊藤園レディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円・優勝賞金1,800万円)が11月10日、千葉県長生郡長生町・グレートアイランド倶楽部(6,741ヤード/パー72)で開幕した。大会1日目、65の好スコアをマークした福田真未、佐伯三貴が7アンダーで首位。2打差の3位、5アンダーでフェービー・ヤオがつけ、大会3連覇を狙うイボミは2オーバー、63位タイと出遅れた。(天候:晴れ 気温:19.1℃ 風速:1.7m/s)
溜まりに溜まったストレス。それを一掃するように、福田真未が7バーディー、ノーボギーと素晴らしいパフォーマンスを披露した。特に、インスタートのこの日、前半は今季の不振が信じられないプレーの連続だ。13番、残り100ヤードの第3打をピン横1.5メートルにつけ、楽々とバーディーを奪う。圧巻は、15番から。1メートル、そして10メートル、17番でもピン横3メートルのバーディーが来た。これで3連続。ハイライトは18番だ。
ピン右横から25メートルを1パットで決めた。まさに、神ってるとは、このことだろう。ティーショットが、やや乱れた後半も、「6番で左へ行ったショットが、木に当たってフェアウェイに出てきた。ピンチは何度かあったけど、運もあったようですね」とほほ笑んだ。急上昇の秘密は、勇気。「左へ曲がるミスをおそれ、ボールをうまくとらえることができない。今日は、ミスが出てもいいと腹をくくった。小細工をせずに思い切り、プレーしたことが良かったと思う」と解説する。
パッティングも同様だ。「しっかり、パターフェイスにヒットする。これがテーマ。最近、ゆるんでいた感じでした。そういえば、ストロークをした際、音がしない。それはダメです。コツンと音がするようなイメージでプレーした」。
前週は出場資格がなく、オープンウィークだった。練習を行うことは当然。気分転換に地元福岡ということもあり、日本シリーズを観戦した。幸運にも、それが第6戦。球史に残る逆転劇を目撃する。「勝負は最後までわからない、といわれる理由を知った。ぎりぎりまで追い込まれても絶対にあきらめない。内川さんが放った9回裏の同点ホームランが、そうだと感じた。いいものを見せてくださったから、私も頑張る。ホークスが教えてくれました」と明かす。
確かに、もっか賞金ランキング58位の福田は、後がない立場だ。追い込まれて覚醒。本来の姿を取り戻したといえるだろう。「コースが改造され、距離が延長されたことも私にはプラスです。たとえば、10番、思い切って1Wを振れますからね」。今回を含め、残り2戦で一気の追い込みを狙う。
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