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2017.11.11

福田真未、念願のツアー初Vは3度目の正直

<Photo:Matt Roberts/Getty Images>

 2017年LPGAツアー第36戦『伊藤園レディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円・優勝賞金1,800万円)大会2日目が11月11日、千葉県長生郡長生町・グレートアイランド倶楽部(6,741ヤード/パー72)で行われた。この日も好調をアピールしたのは、福田真未。通算11アンダーとスコアを伸ばし、悲願のツアー初Vを目指す。通算7アンダーの2位タイは川岸史果、フェービー・ヤオ。大会3連覇を狙うイボミは通算2アンダー、9位タイで最終日を迎える。(天候:晴れ 気温:23.1℃ 風速:2.6m/s)

 3度目の正直。福田真未は、今度は違う-そう感じさせるムードに包まれていた。大会2日目の18番。グリーン右奥15ヤードから、鮮やかなチップインバーディーで締めくくった。「ギャラリーの皆さんの声援がすごい。とても楽しい1日でした」と満面の笑顔。とはいえ、この日のスタートホールでは、少しだけ緊張した表情を浮かべた。「大会1日目が、すごく良かった。いや、すごすぎたから、きょうはどうだろうなぁ。そんな不安が少しだけありました」という。

 しかし、「いろいろと考えても仕方がない。きっちり、クラブを振り切る。それを一番に考えた。風も強かったけど、あまり意識はしない。シンプルに、です」。1番は8Iを選択した残り130ヤードの第2打を、2.5メートルつけて、バーディー発進した。「いいスタートを切れた。あとは、迷うことなど一切なし」と話す。ミスをおそれずに、冷静に対処する。そんな覚悟があるから、ミスもミスではなくなってしまう。

 「ティーショットが曲がっても6、9番のように、木に当たって戻ってきた。きのうもこういうことが…。いい流れが来ているなぁ。きょうは、ティーショットだけではありません。上段のグリーンへボールが戻って、ピンに寄った。ラッキーです」。スーパープレーの説明も、ごく控えめなところも福田らしい。とはいえ、せっかく到来したチャンス。過去、単独首位で最終日を迎えた2試合は、優勝へ手が届かなかった。

 「優勝争いしている時ではなく、最終日はやはりいいスコアであがりたい。あすは、普段通りのプレーをする。それだけを徹底します。きょうも、ピンチがあったけど、目の前の状況をどうするか…。しっかりとジャッジできた」と客観的に自身を分析。振り返れば、2シーズン、ショットの不調で悩み続けた。ましてや、今季はここまで賞金ランキング58位と低迷。苦しみ続け、終盤で開き直ることができたことは、大きな成長の証明だろう。

 2位とは4ストロークのアドバンテージがある。「ホールアウトしてから、そう聞きました。びっくりしています」。淡々としている。そして、改めて、きのうも話した日本シリーズ第6戦の話題に。「ぎりぎり追い込まれた状況を跳ね返すから、見ている人が鳥肌の立つような感動を与えられると思います。優勝? もちろん、したいです」と静かに闘志を燃やしていた。ちなみに、最近の福田は、「新人とは呼ばれなくなった。私も、やらなくてはいけない」-。苦しみの中から誕生する、それが歓喜の一瞬だ。

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